ある家のご主人が浮気したと聞くと、そのご家庭の夫婦仲は円満ではなかったんだろうな……と思いますよね。
夫婦仲の良い家庭であれば、夫が浮気などするわけがない、それが一般常識だと思うのですが
意外なことに、夫婦仲が良く家庭円満の家の旦那さんが、浮気の常習犯であったというケースも多いです。
円満夫婦なら夫は浮気しない、は誤解
男性が浮気する原因は、「妻に不満があるから」だけではありません。
妻との関係が悪いから浮気したという人もいますが、それは原因の一部分であって、「夫婦円満でないから浮気した」というのは、シタ夫側の言い訳であって真実ではないことが多いです。むしろ
- 家庭では良い夫、良い父親
- 夫婦仲がよく性生活も普通にある
- 妻を大事にしているし、優しい(プレゼントしてくれたり旅行に行ったりしている)
なのに浮気している、という男性は結構多いです。
浮気は夫の心の問題が起こしているものであって、妻との関係性だけが原因ではないのです。
円満夫婦でも浮気する夫、妻との関係が原因とは限らない
結婚当時から仲良く、長く暮らしていれば、夫のことはだいたいわかると妻は思っていますよね。
しかし、不倫事件をきっかけに「まさか!うちの人が……!!」となったのであれば、夫婦仲良くしていても、夫の心にある思考や感情までは見えていなかったのだと思います。
不倫男性の心の中には、たとえば……
- 男は浮気くらいしてもいいし、バレても謝れば許してもらえる
- 「複数の女性から頼られるカッコいい俺」を体感していたい
- 一人の女性(妻)だけだと不安だから、セックスさせてくれる女性をたくさんキープして安心感を得たい
- ストレス発散のため、気軽に性行為してスッキリしたい
- 恋のドキドキ感、刺激をいつまでも感じて、若返った気分でいたい
- 責任を負わなくて済む世界へ現実逃避したい
- 女性を性的に支配して、男として自信を持ちたい
このような考えです。こういった幼稚で利己的な考えが、浮気の主な動機。。。
円満夫婦で夫のことをよく知っていると思っている奥さんは、実は夫がこんなことを考えていたなんて思いもしないことでしょう。
さらに、「円満夫婦には浮気は起こらない!妻が魅力的な女性なら浮気とは無縁!」と思い込んでいると、どうしても奥さんは「夫が浮気した原因は自分にあるんだ……」と罪悪感を持ってしまうと思います。
ですから、まずは円満夫婦でも浮気や不倫事件は起こること、妻との関係性が原因とは限らないことを知っておいた方がいいと思います。
浮気夫は、浮気をすることで自信をつける
男性が浮気するのは上記のような動機があるわけです。
自分の満たされない欲求を満たすために、相手女性と恋愛という現実逃避の場に逃げているだけ。
とはいえ、実際に男性側は、不倫行為によって自信をつけるのです。
だってそうですよね……家庭は円満でキープしているのに、浮気相手の女性とのお花畑で楽しく過ごしているのですから。。。
- 家庭は円満だから、たとえ嫁にバレても謝れば許してもらえる
- 妻と女、複数の女性から愛されてる俺ってカッコいい
- 妻以外にもセックスさせてくれる女性がキープできているから安心
- ストレスが溜まったら、妻とも女ともヤレばスッキリできる
- 妻をキープしながら女と恋のドキドキ感、刺激で若返った気分だ
- 責任を負うのが辛くなったら、女と現実逃避して逃げてしまえばいい
- 妻も女も征服、たくさんの女を従えてる俺は男として有能
家庭円満で、かつ外に女を作る男性は、だいたいこんな感じで一時的に自信マンマンになります。
浮気によって、優越感、男性としての自信、支配感、安心が「いいとこどり」的に得られるからです。
妻は夫の浮気でボロボロになる
一方、妻は浮気されたことで、心身共にボロボロになると思います。
夫の愛を失った、相手の女に負けた、離婚になるかもしれないという不安。
妻として、家庭人としての安定感も失われるし、何といっても女性としての自信が崩壊しますよね。
さらに浮気が発覚して夫を問い詰めるとき、「どうして浮気したの?」と聞くと思います。
そんなとき夫から「実は、前からお前のことは女として見れなくなってた」「俺が仕事で辛いとき、お前は分かってくれなくて寂しかった」のように言われてしまう。。。
これらは浮気を正当化するための浮気夫テッパンの言い訳なのですが、妻は心が弱っているので、簡単に真に受けてしまいます。
そしてさらに心が傷つきボロボロになってしまうのです。
夫婦の影響力が、対等関係から主従関係へと変化
自信満々な浮気夫と、心身共にボロボロの妻。
不倫発覚をきっかけに、対等で円満だった関係から、「夫が優位に立ち、妻が夫にすがりつく」という主従関係になりやすいです。
円満家庭の浮気夫は、家庭を壊す気はなくても、不倫女をキープしていますから妙に安心感があり、強気になる傾向があります。
一方妻の方は、家庭生活や経済的安定など、今キープしていると思っているものが奪われるかもしれない恐怖で「夫を取り戻すしかない」「自分の運命は夫次第」と考えてしまうからです。
不倫問題が起こったときこそ、対等なパワーバランスを
円満夫婦だったのに、夫が別の女性を愛するなんて……なぜ……?
原因がわからない中、妻は堂々巡りの苦しみに陥ります。
そんなとき、妻は夫の浮気の原因は妻である自分にある、と結論づけることがあります。
「円満だと思っていたけど、実は夫は私に不満があったんだ、でも、今から自分が努力して良い妻になれば、また元の円満夫婦に戻れるはず!」と思い、一時的に安心するからです。
しかし、不倫男性の本音は「家庭は円満のまま現状維持しながら、相手女性ともうまくやって、よりいっそう自信マンマンな俺でいたい」というものです。
この状態の夫に対し、妻が原因を自分に定めて改善の努力をしても無駄なのです。
むしろ浮気夫の思う壺……今以上に自信マンマンに浮気を継続するし、今の不倫が終わっても、チャンスがあればまた再発、ということもあり得ます。
問題がなかなか解決しないご夫婦は、たいてい夫が妙に強気で自信にあふれ、妻が浮気中の夫の機嫌を損ねないようにすがり付いているという関係になっています。
元の関係が円満なのであれば、夫との関係に問題はないのにもかかわらず……。
円満だったのに私のせいで夫が浮気?と考え始めてしまうと、どんどん夫婦のパワーバランスが崩れて、「浮気公認の表面的な円満夫婦」になりかねません。
ですから、円満夫婦なのに浮気問題が起こったときこそ、対等なパワーバランスを保てるように頑張って欲しいと思います。