浮気・不倫問題を自分で引き起こしたため、家庭がほぼ崩壊し、世間にも情報が広まったために仕事もイメージもぶち壊れてしまったという、ある男性芸能人。
彼は言う。「すべてを失いました」
この発言に多くの人が「なぜこんなことになる前に気づかないのか?しかも自業自得でしょ!」と思いますよね。
浮気夫が言う「僕は(不倫で)すべてを失いました」という発言の裏には、不倫夫特有の甘えがあるように思います。
すべてを失うまで「すべてを失うかも?」が想像できない
「すべてを失いました」それがわかるのは、不倫問題で大ごとになってから。
「すべてを失いました」それに気づくのは、妻が去り、子どもと離れ離れになり、婚姻費用・養育費・慰謝料地獄に陥ってから。
「すべてを失いました」それに気づくのは、家庭の不倫事件が世間にバレ、仕事を失ってから。
- もし奥さんにバレたらどうなるか?
- もしこの関係が世間にバレたらどうなるか?
- (社内不倫とかだと)会社にバレたらどうなる?
- 子どもはこんな父親に対してどう思うか?
ちょっと考えればわかるのに、そんな単純な想像すらできない。
彼がすべてを失う前に、おそらく奥さんはさんざん不倫をやめて欲しいと訴えてきたはずです。
何度も夫婦で乗り越えようとしてきた時期があるはずです。
このままだと、夫婦はすべて失われてしまう。
だから早く目を覚まして欲しい。
成熟した奥さんはそれがわかっているから懸命に夫に問いかける。
それなのに、浮気中の男性は、すべてを失うまで「何とかなる」とタカをくくり続け。
すべてを失うまで「多分俺だけは大丈夫」と思い込み。
すべてを失うことになるのかも?と、想像することができないのです。
極端に想像力が欠如しているのでしょうね……。
妻がガマンしてくれないから、ボクは「すべてを失った」
また、悪質な不倫男性には、「ボクがすべてを失ったのは、妻がガマンしてくれなかったから……」というニュアンスを込めて、恨み言のように言う人もいます。
- 不倫くらいで離婚とか騒がなくてもいいのに
- 不倫してることなんて、世間にバラさなくてもいいのに
何となく、「すべてを失いました」の発言の裏に、「たしかに不倫したオレも悪いけど、すべてを失わされるほどでもないじゃん!ガマンくらいしてくれたっていいのにさ!」的な甘えが感じられませんか?
「すべてを失いました、だから許してくれるでしょ?」
自分がすべてを失ったのは自業自得なのに、まるでその原因が奥さんにもあるかのように訴え。
自分が置かれている過酷な状況を引き換えに、「だから許して欲しい」と、ある種の強要をしてくる浮気夫。。。
僕はすべてを失ったんだ!だから、(それを引き換えに)許してよ!もういいでしょ?俺だってこんなに苦しい思いをしたんだから!
そして、夫の憔悴した表情を見ることで、「あんなに苦しんでいるから、仕方が無い」と赦してしまう奥さん。
その構造は、未熟な思春期の少年と、その母親のような関係性になっているようにも思えませんか?
「すべてを失いました」に隠された未熟で甘えた本音
- 「すべてを失うかも?」がわからない、想像力の欠如
- 自分だけは大丈夫、という楽天思考
- 妻は我慢してくれるはず、という甘え
- 「すべてを失ったんだから許してくれ」という許しの強要
浮気夫が追い込まれた後に言う「すべてを失いました」には、その人の未熟な本音が現れています。
この発言が飛び出したとき、奥さんがどう感じるか、夫を許すのか許さないのか。
それは、奥さんが自由に決めていいのではないかと思います。
浮気夫の未熟性がすべてを失わせたわけで、奥さんがその状態になっている夫を救ってあげる義務はないですからね。
そしてもし夫を許すにしても、少なくともこの言葉の背景にあるご主人の未熟性を、そのまま受け入れてしまうのは少し怖いです。
そのまま受け入れ救ってあげることで、結局、ご主人は少年のまま。
精神的に成熟する機会がないまま家庭に戻ったら?
同じことが繰り返されるのは目に見えていますから……。