旦那の浮気に気づいたものの、見て見ぬ振りをしているという奥さんも多いと思います。
その理由は色々でしょう。
夫に問い詰めて大ごとになったら困る。夫に嫌われたくない。本当のことを知ったらもっと傷ついて立ち直れない……。
とはいえ、ずーっと見て見ぬ振りを続けるのはリスクがあるのはわかっている。
どうしたらいいのだろうか??
実はこの状態になっている奥さんは、勇気を出して本気で解決を目指そうとしたときに、一番解決にまでスムーズに進むことが多いと思います。
浮気について問い詰めていない、は今後に有利
夫の浮気について、見て見ぬ振りをしている奥さんがいる一方、夫に問い詰め必死で浮気をやめさせようとしている奥さんもいます。
ただ、皆さんが感じているとおり、無計画に夫を問い詰めるだけでは不倫問題は解決しないです。
むしろ水面下に潜られたり、奥さんとの関係が悪くなったり、夫が耐えきれず家を飛び出していったり、と問い詰めすぎにはリスクがあります。
一方、見て見ぬ振りを長く続けるのもリスクがあります。
放置しておけば、その浮気は長く続いてしまいますからね……
要するに、どちらの対応をするにしても、「無計画」というのがリスクを生む、ということ。
「どうしたらいいのかわからない」と、不安だから見て見ぬ振りをしているのなら、それは無計画な見て見ぬ振りです。
それだと結局、浮気を黙認しているのと同じことになってしまう。
男性の浮気は、その奥さんさえ黙っていれば、終わらないですから、どこかで見て見ぬ振りをやめて、何かをしていかなければいけない日が来ます。
そうなったとき、むしろスムーズに展開するのは、問い詰めすぎている奥さんよりも見て見ぬ振り状態の奥さんです。
なぜなら「問い詰めていない」というのがすごく有利に働くからです。
無計画な浮気の問い詰め・追及で形勢不利に
夫に「あなた浮気しているの?」と問い詰めると。
多くの浮気夫は、否定するか逆ギレするか逃げるか黙ります。
浮気の事実を認めて謝り、「もう二度としないよ!」と誓ってくれるはず……という奥さんの期待は大抵裏切られます。
スマホにロックをかけ、警戒し、水面下で女と会うようになるか、しばらく女と会わないようにして、奥さんの怒りがしずまるのを待つ。
そして奥さんは目隠し状態に追い込まれるので、今まで以上に夫が信じられない、不安と猜疑心で右往左往してしまう。
夫の方は妻バレしたことをきっかけに、今まで以上に巧妙になるので、奥さんから逃げやすくなります。
(まれに反省して浮気をやめる人もいますが、すごく少ない。浮気は相手がいることなので簡単に手を引けないのです)
そして冷静になって考えてみると、しっかりとした不貞の証拠(肉体関係があることを証明できる写真や動画)がないことに気づくのです。
LINEトークやメールの文章、「何となくあやしい」という奥さんの勘。
こういうのを根拠に夫を問い詰めてきたけど、ハッと振り返ってみれば、誰とどこでどんな風に肉体関係があったのか、客観的に示せるものが無い。。。
証拠ナシの状態で問い詰めてしまうと、そのあとに証拠を取ることが本当に難しくなるので、否定されて逃げられてしまうと、奥さんの方がかなり不利な状況に追い込まれるのです。さらに
- 妻バレを機に、不倫者二人が警戒
- 不倫者の真実が見えなくなり、証拠も撮りづらくなる
- 奥さんは「根拠なく浮気を疑う妄想者」扱い
- 「見えない、わからない」という状況が奥さんのメンタルを壊しはじめる
- 奥さんが徐々に、正常な判断ができなくなっていく
- 夫の言動に一喜一憂したり、浮気夫にすがりついたりするようになる……
こういう展開になって、ますます八方塞がり感に苦しむことになりがちです。
見て見ぬ振り状態なら、一から計画立てられる
一方見て見ぬ振りをしている段階なら、夫は無警戒ですから、今後の展開を予想して一から計画を立てられます。
計画の流れは人それぞれですが、まずは不貞の証拠を撮りつつ、不倫者二人の動向を知ることが大事です。
「知らない」というのは、想像以上に不利ですからね。
一方、「知っている」というのは、計画を立てられるし、リスクを想定できるし、心理的にも余裕ができますから有利になります。
そもそも不倫者二人は自分たちがしていることを知っていて、奥さんは知らない状態ですから、スタート時点で奥さんがかなり不利だということ。
ですから、その形勢をまずは対等レベルにまで持っていかないとダメです。
夫の動向を探ることに罪悪感を持つ奥さんも多いですが……そもそも奥さんは被害者ですからね。
そして不利な状況に追い込まれていて、結婚生活を脅かされている状態。
奥さんだけでなく、お子さんまで巻き込まれて行く問題ですから、「夫のスマホを見るなんて後ろめたい」と言ってる場合ではないのです。
もちろん、この段階で調査会社に依頼できる財力があれば、頼んでおく方が後で楽です。
とはいえその余裕がない人は、できる範囲で「夫の真実を知る」活動をしてください。
スマホや携帯、メール、PC、交通系カード、クレカ、車の中、カバンの中、その他色んな場所に「夫と不倫女の真実」がひそんでいます。
見て見ぬ振り状態であれば、夫は無警戒ですから、比較的簡単に見つけられるはずです。
ただ、尾行して証拠写真撮影!みたいなハードアクションは大抵失敗します。
不倫者にバレると警戒態勢を取られてしまう可能性大ですから、そういうのは控えめに……。
冷静さを活かせば不倫者二人との心理戦に勝てる
夫と不倫女の真実を知る活動をしていくうちに、ある程度証拠物が集まってくるはずです。
ただし、証拠を手に入れたとしても、それを夫に突きつけて白状させ、浮気をやめさせる!というのは上手くいかない確率が高いです。
その方法が有効なご主人もいますが、正直言って男性側に「浮気をやめて」と詰め寄っても、浮気する男性に相手女性を切る力はないのです。
理由はいっぱいありすぎて割愛しますが……
一番の理由は、男性は一旦手に入れた「無料で性行為ができる女性」をどうしても手放せない、という本能的な執着心があるからです。
ですから、妻に証拠を突き付けられた程度でスパっと相手女性に別れ話をキメて、浮気を終わらせることができる不倫男性は非常に少ない。
むしろ証拠がしっかり撮れたら、夫とは別に、女の方にもアプローチしたほうがいいです。
それは、慰謝料請求とか女叩きと言われるような方法ではなく、精神的な圧力をかける方法で、です。
不倫女の方が、男性よりずっと不安定な立場に置かれているので、不倫行為そのものに本当は辛さを感じていて「やめた方がいい」とうすうす感じています。
そのあたりの心理をつついていく方が、「いつまでも浮気を続けていたい」と本能的に思っている浮気夫を動かそうとするよりも、効果があります。
一方、夫の方にも心理的な圧力をかけないといけないのですが、これも「浮気をやめてください」みたいな正攻法では難しいので、浮気夫独特の心理をつついていく方がいいです。
心理的な方法というのは、合法的にできるし、費用もそれほどかかりません。
ただ、やはり奥さんの精神的な自立や計画性が必要ですし、時間もかかります。
気を強く持って、粘り強くやれるかどうか。
でも、夫が浮気していることを見て見ぬ振りができる奥さんは、その時点で冷静だし精神力も強いはずですから。
冷静さを活かせば、不倫者二人との心理戦に勝てるので、自信を持っていいと思います。
もちろん、問い詰めてしまい不倫者を警戒させたあとでも、仕切り直して計画を立てることは可能です。
ただし、「真実を知る」「ある程度の証拠物を集める」という過程で苦労します。
さらに、見えないという形勢不利な状態から巻き返さないといけないため、見て見ぬ振り状態の奥さんより時間と労力がかかると思います。
(問い詰めてから調査会社に依頼すると、通常より費用がかさみますしね……)
見て見ぬ振りしかできない時期に最低限しておくべきこと
この時期、証拠集め以外にできることをやっておきましょう。たとえば
浮気中の夫の生活記録(行動パターン記録)をつける
夫が何時に家を出て何時に帰ってきたか。いつ出張に行き、何泊して何時頃帰ってきたか。
これらの生活記録を、何時何分レベルでしっかり記録しておくといいです。
さらに夫との会話や、本人の態度、言動も細かく記録しておきましょう。
例えば出張前には饒舌になるとか、何月何日は休日出勤だと言って日曜日に出て行った、帰ってきてからはどのようなことを言っていたか。
おそらくご主人の生活の中で、浮気相手の女と会ってる時間がどこかにありますよね。
細かく記録をつけていると、いつどのように会っているか、分析できるようになってきます。
また、なんとなく相手の素性も見えてきます。
これはあなたが冷静になるためにも大事ですし、後から傾向を分析することで、再発防止に役立てることもできます。
さらに、見て見ぬふりしかできないという無力感を感じずに済みますよね。
もし余裕があれば、夫の生活記録と共にその時に自分自身が感じたことも、記録しておきましょう。
最初はパニックで、絶望と復讐心でいっぱいいっぱいだと思うのですが、記録をしていくと徐々に冷静になっていくことが自分でも分かるようになりますよ。
一般論として「浮気は許さない」と話しておく
夫婦の会話の中で、本人に浮気のことを気づいていると言えないかもしれませんが、一般論として浮気の事を話すことができますよね。
もしできるならば、「我が家では浮気や不倫行為は許されないことだ」ということを話し合っておきましょう。
私たち夫婦間では浮気は許されないよね?風俗も嫌よ。
もしあなたが浮気をしたら、私は○○するわ。
○○は、ある程度夫に対し強制力があることに。
例えば離婚するわ、子供とは一生会わせないわ、私の父に相談するわ、など、ご主人の弱みを刺激するように伝えてください。
浮気する男性は、もしバレたとしても、謝れば許してもらえると勝手に思い込んでいます。
自分の浮気で家庭が崩壊すると夢にも思っていないし、浮気が招きうるリスクをイメージできていません。
だから今、浮気にうつつを抜かしていられるのです。
一方、浮気には大きなリスクがあること、バレたら妻は絶対許してくれないだろうこと、それらを自覚させることによって、今の浮気のストッパーになるかもしれません。
夫の心の中で、今の浮気相手の女との行為が、それほどのリスクを背負ってまで続けるものかどうか考えさせる機会を与えるのです。
見て見ぬ振りができる冷静さに自信をもって
見て見ぬふりしかできない時は、本当につらいですよね。
ただどうしても、そうするしかない時もありますから、仕方がありません。
そんなときこそ割り切って、できることに集中しましょう。
夫の浮気に気付いた時に大パニックを起こし、夫に飛びかかり不倫相手の女にも攻撃をし、気が付いたらハチャメチャになっていた!という奥様も結構います。(そうなるのも仕方がないことですが)
そんな中で、あなたは見て見ぬふりができるほど冷静なのですから、ぜひそれを有効活用してください。
浮気問題の対処は心理戦で、冷静でいられる方がずっと有利なのですから。