夫が浮気をしていて、妻にバレたことにより「女とは別れる」と誓ったとします。
妻の前ではそう言ったものの、どうしても浮気相手の女性に別れを切り出せない浮気夫は多いです。
その理由はいくつもあるのですが、浮気夫が相手女性を手放そうと思うとき、ある種の恐怖や不安を強く感じることがあります。
だから、なかなか別れられないのです。。。
浮気夫は相手女性を簡単には手放せない
浮気をやめようと思いながら、なかなかやめられない浮気夫はたくさんいます。
その理由はいくつもあります。
男性は、都合よくセックスさせてくれる女性を手放すのはもったいないと思うものですし、他にも、浮気への罪悪感が乏しく、バレなきゃいいという感覚の人。
また、優柔不断すぎて相手に別れを切り出せない人など、です。
基本的に、浮気夫は相手女性を簡単には手放せないと思っておいて間違いないです。
そして、その中には相手女性を手放すことに、強い恐怖心や不安感が襲ってくるため、なかなか浮気をやめられないという人もいます。
恐怖や不安から浮気相手と別れられない
浮気している方がずっとリスキーで怖くね?と誰もが思いますよね。。。
しかし、浮気の世界に入ってしばらくすると、その関係を終えることが怖くなる人たちがいます。
そうなるのは、満たされない気持ちを強く持っていて、現在の不倫関係でその「満たされなさ」を埋めていると感じている場合です。
もちろん、それは錯覚なのですが、本人は不倫行為で満たされない気持ちが癒されていると思い込んでいるわけです。
孤独感、自己無価値感
これらのタイプの浮気夫が、何を「満たそう」と思って浮気しているのかというと、孤独感や自己無価値感です。
自分は一人ぼっちで、誰からも必要とされない価値のない存在だ、という根拠のない思いがあって、それを埋めるために、不倫相手の女性と関係を持つということです。
不倫女というのは、交際が始まった初期の頃などは特に、「あなただけ」「会いたい」「こんなに愛したのは初めて」みたいなことを言いますよね。
(最初は猫をかぶって、かなり無理をしていますからね。。。)
そのように求められることによって、自分は一人ではない!価値がある存在だ!と、その場では感じられるわけです。
決して相手の女性を心から愛しているわけではなく、その関係のなかで自分が感じることのできる安心や自信が心地良いだけ。
(女の方も、同じような理由で不倫男とくっついています。)
そして、今得られている安心や自信が、女と別れることによって崩れてしまうのではないか……と不安になるわけです。。。
薬物依存症者が薬物が切れると、禁断症状で恐怖に陥るのですが、それに似ています。
そしてまた薬物を摂取して一時的に恐怖を紛らわせるものの、また足りなくなって、もっともっと!となり、結局やめられない。
不倫行為もそういう展開になりやすいです。
夫が満たされないのは妻のせいではない
夫に満たされない気持ちがあった、そうさせたのは妻である。だから夫が浮気したのは妻のせいだ。
この意見を「たしかにそうだ」と思いますか?
世の中にはこういう論法で夫の浮気を妻のせいにする人たちもいますし、浮気夫本人も、この論法で自分の行為を正当化しますよね。。。
しかし、成人した人間が自分の満たされない気持ちから逃げるために不法行為をしておいて、ヤバくなったら「あいつのせいだ」と言うのはおかしくありませんか?
夫に満たされない孤独感や無価値感があった、だから浮気した……という状況であったとしても、その責任は妻にはありません。
夫は自分に向き合えるか?
このタイプの浮気夫の場合、おそらく相手女と別れる際に強い恐怖を感じることでしょう。
そして別れる・別れないの間、本人は暗くなったり未練たらたらのため息をついたり。
「俺なんか生きてる意味ない」とか「俺をほっといてくれ」みたいな厭世的なことを言うかもしれません。
「彼女がいないと生きていけない」など、女に依存したような発言があるかもしれません。
それを聞くと、本当に夫は相手女と深い恋愛関係になっていて、引き裂いたら夫は壊れてしまうのでは?と思ってしまいますよね。
しかしこのタイプの人に必要なのは、まずは依存対象を遠ざけること。(薬物中毒者の薬物と同じ)
そして、なぜ自分がそうなってしまったのか、自分と向き合うことです。。。
そうしないと、いつまでも不倫の幻想から目が覚めないです。
もし、このようなタイプの夫とやり直そうと思っているなら、妻ができることは夫が自分自身と向き合うのをサポートすることではないでしょうか。
本人が自分の孤独感や自己無価値感と向き合って、成人男性として自分で克服できるように見守ること。
(簡単ではありませんし、そもそもそんな心の余裕はありませんよね……)
ただ、ここで言いたいのは、夫の孤独感や無価値感を、奥さんが癒してあげようとしても出来ないし、夫がそうなっているのは奥さんのせいじゃないですよ、ということです。
そして夫本人がそれに気づかないと、また同じことを繰り返してしまいます。
ですから長い目で見ればむしろ、不倫女と別れる別れないという合間に感じる恐怖や不安を、しっかりと夫本人が感じることが大事かも、と思います。
そして恐怖や不安が一時的に不倫で癒された気がするけど、やっぱりそれは「一時的」だったんだ、と気づけるといいですね。。。
不倫女から得られるものは、本当に自分が求めているものではなかった。
それに気づく域までくれば、もう奥さんが見張っていなくても、浮気を再発させることはなくなるかもしれません。