旦那さんが浮気しても、家庭を捨てずに必ず戻ってくる。妻は、そう期待しますよね。
実際に多くの男性が浮気をしても、家庭に戻っては来ます。
しかし必ず戻ってくるかと言うとそうではなく……浮気相手の女との関係をもっと深めてしまい、最終的には離婚を選択する夫も実際にいます。
さらに、戻ってくるというのを信じて待つだけでは、たとえ今回の浮気が自然に終わったとしても、再発のリスクが残るのです。
浮気夫を戻ってくるまで待つ妻
男は浮気しても所詮遊び。信じていれば、必ず妻の元に戻ってくる。
これは、男性の浮気に苦しむ世界中の妻たちが、大昔から唱え続けてきた祈りの呪文のようなものですよね。
信じていれば必ず戻ってくる。妻と家庭を捨てられるほど勇気のある男はいないわ……。
さらに、「信じて待つ」という方法をとれば、夫との関係に波風立たないです。
夫と向き合う必要もないし、浮気について問い詰めて夫が逆ギレして家を出て行ってしまったり、といったリスクもない。
信じて待っていた方が、妻も楽だと思うのです。しかし……
妻が何もせず、浮気をやめて戻ってくるか否かは運次第
妻の期待する「戻ってくる」とは、夫が女に対して自主的に別れを切りだすことですよね。
しかし実際は、妻からの圧力が何もないのに、浮気相手に自主的な別れを切り出せる不倫男性は、3割にも満たないと思います。
浮気をしてしまう男性にとって、セックスさせてくれる女性を簡単に捨てることはできないのです。（様々な心の事情があるためです。）
そうなると、信じて待ち続けるだけで夫が戻ってくるとしたら、それは運任せの出来事が起こった時です。例えば
不倫者お互いが、相手に飽きた（相性が悪い）
性行為の相性が悪いカップル、散々不倫行為を続け何年も経った後にお互いが飽きて自然に別れる、など、気持ちが冷めるパターンです。
しかしこうなるまでには、3年から5年ぐらいの時間がかかることもあります。
浮気相手の女と、会えなくなる事情ができた
お互いのどちらかが引っ越したり職場が変わったりして、物理的に会えなくなるケース。
あるいは、女が不倫恋愛に見切りをつけて別の男性と結ばれるなど。
不倫を続けることができなくなるような、物理的・心理的事情が発生した時です。
どちらにしても結局は、夫の浮気が終わるかどうかは、運次第ということになりますよね……。
浮気をやめて戻ってきても、再発の可能性が残る
そして、たとえ運よくその浮気が終わったとしても、一度浮気に味をしめた夫は、また再発させるかもしれません。
同じ女とやけぼっくいに火がつくこともありうるし、違う女と浮気を始めるかもしれないです。
なぜならば1回目の浮気で、浮気に派生するリスクを目の当たりにもしていないし、妻を傷つけたという自覚も持てていないからです。
さらに妻が浮気に気づいていることを夫に言ってないのであれば、「俺が浮気しても、妻にはバレない」と思っているわけです。
「俺の浮気はバレない」という妙な自信をつけてしまった男性は、機会があれば浮気を再開させるかもしれません。
「絶対バレないから大丈夫」と。
それに自分の浮気で妻が傷ついていることを知らないままであれば、「妻は浮気ぐらい許してくれる」「バレたって、謝ればなんとかなる」と思い込んでしまうことでしょう。
他人が言う「待ってれば戻ってくるわ」は、無責任な助言
他人、とくに年配の女性に相談すると、大抵は「信じていなさい、戻ってくるから」「ほとぼりが冷めれば家庭に帰るわ」と言いますよね。
確かに母親世代や祖母世代の日本人男性は、離婚に対するハードルも高く、浮気をしても家庭に戻る男性が大半でした。
しかし、最近はそうはいかないケースも増えてきました。
それは、男性の意識の変化というよりも、浮気相手の女性の意識が、略奪思考になってきているからです。
昭和の愛人は、「私はいつまでも日陰でいいの、あなたさえ幸せなら。」みたいな、テレサテンの歌ような健気な人がいました。
一方最近は、相手女性が「奥さんと離婚してよ、責任とって！」と、強くなり始めているのです。
さらに離婚へのハードルも低くなっていますから、「いつか家庭に戻るわよ」という年配女性の助言はあてにならないのです。
昔の一般論的な助言は非常に無責任で、本当にそうなるかというと確証など一切ないわけですから、信じすぎない方がいいと思います。
いつか戻ってくると信じ込まず、必要な対処を
そういうわけで、夫の浮気に気づいたら、信じて待ち続けるだけではなく必要な対処をした方がいいです。
「浮気は浮気だから必ず戻ってくる！」そう信じたい気持ちは分かりますが、そうはいかなかったケースもたくさんあるということを知っておいてください。
もちろん、あなたの心がまだ夫の浮気問題に向き合うまで回復していないのであれば、まずはご自身の心を健康に戻すことが先です。
しかし、辛いからといっていつまでも「大丈夫、絶対戻ってくる」と待ち続けるのは、一種の現実逃避かもしれません。
ある程度待ってみて、それでも戻ってくるか不安な時は、妻が動き出した方が好転することがあるのです。