浮気したことがある夫、今現在浮気している夫。そんな夫であっても、別れたくない。
何とか浮気から足を洗ってもらい、家庭に戻ってきて欲しい。
そして……もう二度と!絶対浮気をしないと誓って欲しい!一生安心させて欲しい。
一度でも浮気されたことのある奥さんは、このように願うと思います。
もう二度と浮気についての心配をしなくても済む生活。
今までそれが当たり前だったのに、今はそんな些細な願いさえも叶わない。
いつまでこの状態がつづくのかと思いますよね。
しかしながら、浮気の過去がある夫に対し、もう二度としないと誓わせ一生安心させて欲しいという希望を持つことはお勧めできないです。
その安心は夫の言動の良しあしに左右される「人から得られる安心」である以上、あなたにはコントロールできないのですから。
浮気再発の不安に振り回され……
- 夫の浮気は終わったはずなのに、スマホチェックがやめられずに強迫神経症みたいになっている
- カウンセラーに相談したら「水面下確定ですね」と言われ撃沈し、「うちの懇意にしている探偵を紹介しますよ、それで水面下を暴いて、夫と女を叩いてやりましょう」と誘導され契約。今まで使ったカウンセラー&探偵代は300万円超に。
- 夫の浮気再発が怖くて、仕事の送り迎えにも行き出張についていき、夫が外出しているときはどこにいるのかLINEで写真を送らせている。そして夫の車とカバンにGPSを付けて一日中どこにいるか確認している。自分でもまるでストーカーだとわかっているがやめられない。
この状態になっている奥さんは結構いますが……
根本は、あなたの心の中にある「不安」が騒いでいるからですよね。
そしてその「不安」を、夫が安心させてくれることで解消しようと、頑張りすぎているのだと思います。
それは、浮気された奥さんの心の傷の深さを考えると、ある一定期間は仕方がないです。
夫も奥さんの不安に付き合う必要はあるし、安心させようとする努力だって大事です。
とはいえ、やはり奥さんが心から安心できるようになるには、夫から安心を得るのではなく、自分の中に安心の土台をつくらないといけないです。
そうしないと、それこそ一生ずっと、夫が浮気することに怯えGPS報告画面を見続け、カウンセラーと探偵にお金を払い続け、夫のストーカー状態で過ごすことになります。
浮気の再発は夫本人の問題
浮気の再発があるかないかは、夫本人がどこまで「浮気のリスク」に気づけるか。
そしてなぜ不倫行為に及んでしまったのか?に気づけているか。
自分の心の中にひそんでいる「浮気に走る弱さ」を自覚して、治していけるか。
それによって変わると思います。
奥さんがどれだけ夫に二度と浮気をされないように努力をしても、夫本人の変化が無ければ、また浮気の罠に落ちるでしょう。
そのため、奥さんができることは限られています。
たとえば夫に浮気のリスクを実感させるとか、なぜ浮気に走ったのか気づかせるよう促すとか。(もちろん、今現在浮気の渦中であれば、まずはやめさせるというのが前提です)
「二度と浮気しない、奥さんだけを愛する夫」にする魔法は無い
ただ、言ってみれば、奥さんができるのはこの程度のことだけです。
夫本人が変わらない状態で変わるつもりもなく、不倫行為への罪悪感も奥さんへの共感力もない。
その状態であったら、そんな夫を「二度と浮気しない、奥さんだけを愛する夫」に変化させるような魔法は無いです。
残念ですがその方法を探しまくって疲弊するよりも、夫本人が変わらないのなら、あなたがその夫と今後どうするのかを考えた方が良いです。
その方が、夫に頼らない「安心」を得られますよね。
「夫に安心させて欲しい」という気持ちを手放そう
本来、あなたは夫がいてもいなくても幸せになれる存在なのです。
今は夫の不倫問題で思考が「夫をどうするか」に傾いていると思いますが、その状態から徐々に思考を「自分をどうするか」に移していってください。
そうすると、夫のことを「自分の人生の道に、今のところ共に歩んできただけで、自分そのものではない」ということもうっすらと見えてくると思います。
そして夫から「安心」を得ようとしていたことに、そもそも無理があったことにも気づくはずです。
夫が浮気している絶望のさなか、そんなことは考えられないのは当然ですが、徐々に「夫に安心させてもらおう」という気持ちを手放せるように頑張ってください。
それは夫が浮気してようがどうでもいいわ、という捨てばち思考ではなく、夫と共に歩めればそれは良いことだけど、夫と共に歩めなくても、それはそれで良い、みたいな自立的な思考です。
「浮気した夫が責任をもって、妻の不安を取り除くのが当然だ!」という意見も一理あります。
とはいえせっかく(?)夫が浮気したという事件が起こって、あなたの心を鍛えるチャンスがやってきたのですから!笑
これをきっかけに、ぜひ自分の安心を自分で作りだすことにチャレンジして欲しいです。