ご主人が、過去に浮気をしていたということに、最近になって気が付いた場合。
昔使っていた携帯を見つけて電源を入れたら、保存されていたメールやヘンな画像に気が付いてしまった!
夫の大昔の持ち物から「昔の女」がいたということが発覚した……など。
こういった悲劇に襲われる奥さんがいます。
夫の昔の不倫に気づいた妻の、行き場のない苦しみ
過去に不倫をしていたという確実な形跡があったとしても、現在の夫には、浮気・不倫の影が見えず、もうその女とは終わっているのは明らかなとき。
現在進行形の浮気とは違った、別の苦しみが奥さんを襲ってきます。
過去の浮気の場合、「今」やれることがないことが辛い
現在、ご主人が浮気の渦中であれば、証拠集めを頑張ったり、女に対して何かしようとしたり、具体的な行動をするという目標を持てると思います。(もちろんそれはそれで辛いのですが)
一方、すでに浮気が終わっているのが明らかであれば、「今」やれることがないため、モヤモヤだけが心に停滞しますよね。
夫が過去の不倫を認めないし謝らないので怒りや不安の行き場がない
また、昔の女について旦那さんに問い詰めたとしても
- えっ!そんな女いないよ
- 昔の会社にいた女で……相談に乗ってただけだって
- 絶対やってない、お前の勘違い
と、認めないし謝罪もしないことが多いでしょう。
「もう君しかいない」「昨日はすごく素敵だった……またして欲しい♪」「愛してる」「いつか一緒になろうね、もう少し待っててね」
こういうやり取りの証拠を突き付けても、ご主人の方はもう昔のことなので、とにかく否定するだけ。知らない、やってない、覚えてない。
ただ、奥さんから見れば、それは嘘だということは明らかなわけです。
今まで夫だと思っていた人に別の部分があったことに心底動揺して、どうにかして夫に話を聴きたいと思うことでしょう。
もうすでに終わった浮気なのであれば、奥さんができることといえば、夫に自白させることくらいなのですが、当のご主人は過去の浮気を認めない。
その女はどういう女だったのか。なぜその女と関係を持ったのか。妻である私をどう思っていたのか。あのときも、あのときも、浮気していた!それはなぜ?
それに、終わったことだとしても、浮気してたならしてたと認めて、きちんと謝って欲しい!きちんと「もう二度としないよ」と言って欲しい!
でも、夫の方がしらばっくれ「記憶にございません」の状態であれば、もう、なす術はないのか……となってしまいますよね。
夫の不倫はすでに昔の話、でも苦しい時の2つの対処法
こんな状態で苦しいときの対処法ですが大きく分けると2つあると思います。
一つは、奥さんご自身が、一人でメンタル的なケアをすること。
もう一つが、やはり夫本人ととことん向き合うという道です。
1、奥さん一人でメンタルケアをする
悲しいことですが……多くの不倫男性が、奥さんに浮気がばれても、きちんと妻の苦しみに向き合うことができません。
ご主人がそういう方である場合は、奥さんご自身で、自分の心をケアするしかないのかもしれません。具体的には
- 信頼できる友人やカウンセラーに、何度も話をする
- スポーツ、ウォーキング、ヨガなど、身体を動かすことで、モヤモヤやトラウマ的な記憶を発散していく
このあたりになると思います。
とくに、「繰り返し繰り返し、心の中にあるモヤモヤを誰かに話し受け止めてもらう」というのは、本当に効果がありますのでお勧めです。
ご主人がすでに亡くなっていて、葬儀を終えてから過去に夫が不倫をしていたということに気づいたケースもあります。
こういう例などは特に、もう向き合いたくてもご主人は他界されているわけですからね……。
それに近いものだと考えて、カウンセリングや瞑想、スポーツ、趣味、仕事などで、辛い気持ちを消化するという方法です。
2、夫に対しとことん気持ちを伝えていく
もう一つは、やはり夫に食い下がってでも過去の不倫について向き合ってもらい、きちんと過去の女を過去のことにすることです。
夫と向き合うにしても問い詰めだと平行線になりがち
ただ、夫と向き合うことを決意したとしても、ご主人の側は、おそらく逃げようとします。
今さら過去の不倫を認めてしまうと、非常に面倒なことになるのが怖いからです。
- 昔の不倫相手女について認めたら、今から妻が昔の女に慰謝料請求するとか言い出すかもしれない
- (過去の女が職場の女だと)妻が会社に乗り込んで、職場にも迷惑かかるかも
- 浮気を認めたら妻は許してくれないかも
- 一生、妻の奴隷状態になって、針のムシロ状態になってしまうかも
おそらく夫の側には、上記のような恐怖があると思います。
だからこそ、「絶対認めないという方法で、何とか逃げよう」という戦略を取っているのです。
ですから「問い詰め系」の話し合いでは平行線になりがちです。
そのためまずは、上記のようになってしまうご主人の気持ちを把握してから、要点をまとめて奥さんの考えを伝えてみることから始めてみてください。
(対面よりも手紙の方が伝わりやすいこともあります)
伝えるポイント
伝えるポイント(要点)は以下の通りです。
過去の不倫に傷ついている奥さんの気持ち
ご主人の過去の浮気を知って、奥さんがどのように傷ついているのか。それを具体的に。生々しく表現してもいいと思います。
あなたの携帯に保存してあった画像が、何度も夢に出てきて辛い。
今までの私たちがすべて否定されたように感じる、また不倫をするんじゃないかと不安でたまらない、など。
罰を与えるつもりはない、という恩赦
とはいえ、ご主人を責めたて罰をあたえ、女に慰謝料請求したり、親や職場に言いつけて混乱させようとは思っていないのであれば、それをご主人には伝えた方がいいです。
後ろめたい立場にいる人は、自分の悪事がバレたときにヤバいことになるのが怖いために素直に認められないだけ、ということも多いです。
ですから奥さんが「夫に罰を与えてやる」という気持ちがないのであれば、そこはきちんと伝えた方が、ご主人も安心します。
それが結果、過去のことを認めるとか、謝罪するとか、あるいは話し合いの席に着く、といった態度の変化に現れてくるかもしれません。
何をして欲しいかはっきりさせる
さらに、奥さんは夫に「何をして欲しいのか」わかりやすくはっきり伝えることを頑張ってください。
認めて謝ってほしい、もう二度としないと誓って欲しい、安心させて欲しい、女に対しどういう気持ちだったのかを話して欲しい、などです。
できれば、「なぜそうして欲しいのか」という理由の部分も伝わるといいですね。
「過去のことであっても認めて、謝って欲しい。なぜなら、あなたの過去の過ちであってもしっかり受け止めて、私の中できちんと消化したいと思うから。」
「何が起こっていたのか、あなたのことをもっと知りたいから」
「納得することができて、そして、時間が経てば、いずれこの辛さを忘れる日がくると感じるから」みたいな感じでしょうか。
「夫婦で乗り越えたい」という明るい展望
「私がして欲しいことを、きちんとあなたがしてくれたら、私もあなたを理解して、できるだけ許せるように努力するつもりだし、一緒に乗り越えていきたい」という明るい展望も伝えてみてください。
夫の側にある「認めたり謝ったりしたら、ヤバいことになる」という恐怖をできるだけやわらげるためです。
奥さんのして欲しいことを拒否したときのマイナスの展望
奥さんがして欲しいことを、もししてくれないとき、夫婦はどうなっていくかの「マイナスの展望」も同時に伝えるのもアリです。(個々の事情によりますが)
ご主人が奥さんの辛さを無視し。過去の不倫を認め謝って欲しいという気持ちを無視し。話し合いたいと思っているのに黙っているだけであったら?
- もう夫婦で居続けるのは難しいわ……
- いつまでもあなたを信用できないまま、私の心は壊れてしまいます
- 今はあなたを愛しているけど、このまま愛し続けられるかわかりません
など。
やはりご主人としては「なんとかしてウヤムヤにできないか」という逃げ思考に走りますので、逃げ続けていても良いことは無い!とはっきりさせた方が良いケースもあると思います。
夫の昔の不倫を本当に過去にする
夫の昔の不倫。本人は、多分本当にすっかり「過去のこと」と思っていると思います。
しかし奥さんにとっては、全然過去のことではなく、今現在の苦しみですよね。
夫にとっては「昔の女」であっても、奥さんにとっては今まさに自分を苦しめる「現在の女」ですよね。
今感じているその苦しみは、夫にしっかり伝えない限りなかなか理解されないです。
とはいえ……責めたて問い詰めるだけではご主人の自己防衛でいつまでもモヤモヤが続くだけですので、諦めるまえに一度チャレンジして欲しいと思います。