ご主人の浮気が発覚してから。重度の不眠に悩まされ、体重も激減し。
パニック発作、動悸、抑うつ気分、自傷行為、アルコールや鎮静剤への依存。。。
こういった心の不調が出てくる奥さんは多いです。
夫の浮気くらいで心療内科に?とは思わず辛いときは医療を頼ってください
トラウマケアの現場にて、女性の心の問題で一番大きな原因となっているのが、夫婦問題とお子さんの問題です。
この二つは、女性の自殺原因のトップに位置していて、決して軽視してはいけない悩みです。
ご主人の浮気問題で悩みを持っている方で、不眠や重度の心身不調が現れている方は、まず「夫を取り戻そう」とかそういうことを考える前に、心療内科などを頼る勇気を持ってください。
心療内科(あるいは一般内科でもOK)には、毎日多くの女性が相談に来ていて、決して心の病気を持っている人だけが行く場所ではないです。
浮気されたくらいで……夫婦問題くらい誰だって我慢してるから……と思うかもしれませんが、メンタル系の現場にいると、女性の心の不調は、その原因として夫との関係がある方は本当に多いです。
ですから、あなたが心療内科などを受診して、現在の悩みを医師やカウンセラーに伝えても「そんなことくらいで悩んでるんですか?」みたいなことは言われませんから大丈夫です。
(一部、人間性がダメな高齢医師の中にはヘンなことを言う人もいるようですが)
そして体調に合わせて、薬を処方してくれたり、軽くカウンセリングをしてくれることもあります。
医療を頼れば、眠れる薬や異常な不安や動悸(パニック発作)を軽減する薬を処方してもらえると思います。
これらは、ご主人の浮気問題を解決できる薬ではありませんが、奥さんの心を健康に戻してくれるものです。
よく眠れるようになり、不安やパニックを感じずに日々が過ごすことができるようになりますからね。
最低限度の安定を取り戻さないままでいては、夫に何をどうしようかとか離婚すべきかとか、不倫女にギャフンと言わせるにはどうしたらいいかなど、まともな対応策を考えることなどできません。
ですから、浮気くらいで……夫婦問題くらいで……とは思わず、あなたの健全な人生を取り戻すために、医療を「利用する」という意識で、お医者さんにかかることも大事なことだと思います。
- 浮気された辛さで、死にたいと思う
- 子どもすら、どうでもいいと思ってしまう
- いっそ旦那を殺して私も死のう
- 不倫女を殺して事件にしてやる
このように感じている方もいることでしょう。無理はないと思います。
そのくらい傷つけられ、悲しみのどん底にいるのですから、そんな考えを持つのがある意味当然なのです。
ですからこのように思ってしまう自分を、受け入れてあげて欲しいです。
自分を傷つけ、他人を傷つけ、自分たちの子どもすら可愛いと思えない……
これらの邪悪な感情を持つ自分が嫌だ!と苦しんでおられる奥さんは多いですが、どうか「そう思うのも仕方がないんだ」と、ご自身を許してあげてくださいね。
簡単にはできないかもしれませんけど……。
でも、心の回復のために大事なのは、ご自身の内側から湧き上がる、病的な不安とか、病的な怒りとかを、否定せずに出し切ること・感じ切ることが重要だったりします。
しかしそれは本当に辛い作業ですし、メンタル的な負担も強いです。
そんなとき、その辛い時期を乗り越えるための医療的な補助(薬やカウンセリングなど)はとても頼りになります。
結果的に、医療的補助を受けながらも、辛い感情を感じ切る勇気を持った奥さんの方が、早く心が回復して、自分を取り戻していかれます。
- 辛いことは忘れなよ!
- 趣味や旅行とかで気分転換したらどう?
- 前を向くことだよ!
- 子どもだけに集中したらいいじゃない!
- 仕事に没頭したら?自然に忘れるんじゃない?
こう言われても……それができないから悩んでいるのであって、これらの助言を素直に聞けないのも当然ですからね。
むしろ辛い気持ちを感じないように逃げ回っているより、勇気を出して、辛い感情を感じ切る勇気を持ってください。
そんなときに補助的に利用するのが医療です。
医療的な補助を受けるのは、心が弱いからではありません。