ご主人の浮気について、誰かに相談することがあると思います。
友人や知人、ブログやSNSで知り合った共通の悩みを持つ人などに相談すると、相談相手なりのアドバイスをもらえたり慰めてもらえることでしょう。
ただ、相談相手によっては「私なら、そんな浮気夫とは離婚するわ」みたいに言われることもありますよね。
- なぜいつまでもそんな夫と一緒にいるの?
- プライドないの?
- 離婚したらいいじゃない!不倫夫なんて棄ててやればいいのよ!
と周りの人に言われたとき、それができない自分を責めてしまうこともあるかと思います。
相談したら逆に責められた気になる
誰かに相談して、その人が「私だったら離婚するわ」と言ってきたとき。
多くの奥さんは、相談して気持ちを分かって欲しかったのに、逆に責められた気分になると思います。
- もう浮気夫とは別れるべきなのに、いつまでも夫にしがみついているなんて惨めだわ
- 離婚を決断できないなんて、優柔不断だよね
- いつまでもウジウジして、過去のことばかり繰り返し話しているの、もううんざりなんだけど……
- なぜ決断できないの?なぜ前に進めないの?なぜ夫を許すこともできず離婚の決意もできないわけ?
そう言われているように感じて、逆に辛くなってしまう。
やっぱり誰も分かってくれない。「私なら許すわ」「私なら離婚するわ」って……それができないから苦しんでいるのに。。。
そのように孤独を感じることもあるかと思います。
部外者には分からない、すぐ離婚できない心の葛藤
そもそも、夫に浮気された、という心の傷は、部外者にはわからないです。
された経験がある人であっても、傷つき方の強弱は違うし、もともと持っている考え方によってもダメージに差はありますよね。
さらに、部外者は簡単に片づけてしまおうと強引に助言しますから、「許しなよ」あるいは「離婚しなよ」みたいに極論へ傾きがちです。
浮気されたとしても、夫への情は残っているし、子どもの父親でもある夫と簡単に別れられない。
夫と離婚して、不倫者たちを自由にするのは許せない。
その他さまざまな心の葛藤があるので、離婚するかしないかを簡単に決められないのは当然です。
しかし、部外者にそのあたりを理解してもらおうとするのは難しいです。
心が弱っていると他人の意見が悪い意味に聞こえる
あと、心が弱っているときには、他人が何を言ってもすべて悪い意味に聞こえてしまう傾向があります。
ですから、専門的な訓練を受けたカウンセラーであれば、初回から3回目くらいまでは助言はせず、ただひたすら本人の話を聞くことに徹します。
そしてある程度心が回復してから、カウンセラー側から「これをしてみたらどうですか?」みたいな助言をします。
これは、心が弱っているときには何を助言しても本人がそれを受け入れられる状態ではないことを知っているからです。
ですから心が弱っているときに、カウンセラーではない素人に相談すれば
「私だったら離婚する」みたいな極端な助言をいきなりされてしまい、それを受け入れることはできずに悪い意味に聞こえて、逆に辛くなるということもよくあります。
相談した人のその言葉に悪意があるかないか?
とはいえ、専門のカウンセラーに相談するより、まず身近な人に相談しますよね。
そのときに「私なら離婚する」と言ったその人に、悪意があるのかないのか?によって対処を変えたらどうかな?と思います。
悪意がある場合とはたとえば
- もう浮気夫とは別れるべきなのに、いつまでも夫にしがみついているなんて惨めだね
- 離婚を決断できないなんて、優柔不断だよね
- いつまでもウジウジして、過去のことばかり繰り返し話しているの、もうウンザリなんだけど……
- 離婚を怖がるなんて勇気がないわ
あきらかにこういう意識を持ってあなたに「私なら離婚するわ」と言っている感じがしたら。
その場合は、完全にスルーするように頑張ってください。
もうその方は、あなたに共感もせずむしろ批判的で、持論を押し付けようともしているわけですから、相談相手としては失格ですよね?
その人の意見を取り入れて、今まで以上に傷つく必要は全然ないと思います。
善意からの助言なら、気持ちだけもらっておく
一方、悪意なく「私なら離婚する」という人もいると思います。その人の真意としては
- そんな風に苦しめられているのが気の毒に思う、私だったらそんな辛い目にあったら離婚して楽になりたいと思う(共感)
- 離婚するという選択肢だってある、と知らせたい(選択肢の提示)
- 離婚したって、人生なんとかなるしいつまでも味方だよ、と伝えたい(支援)
- 離婚した方がいいぐらい、夫が悪いのよ(あなたは悪くない)
こういう気持ちを伝えるために「私なら離婚するわ」と言っているのなら、その相談相手は少なくともあなたの気持ちを共感し、助けてあげたいと思っているし、「離婚すべきよ」と持論を押し付けている感じでもないですよね。
そのときは、相談相手の気持ちの部分だけをもらうといいと思います。
「私なら離婚する」という発言に込められた、あなたへの共感や励ましたい気持ちをもらって、自分には味方がいるんだ、と思うだけにとどめておく。
それだけで十分だと思います。
浮気をされた経験のない人や、訓練を受けたカウンセラー以外の一般の人は、浮気されたイコール離婚みたいに短絡的にしか考えられないし、そのレベルでしか助言できないものです。
(実際に自分の身に同じことが起これば、おそらく簡単に離婚を決断することなんかできない、ということに気づくと思いますが……)
ですから、その意見を取り込みすぎて、離婚の決断ができない自分を責めたり、自分を弱いと思わないでくださいね。