最近はモラハラという言葉が浸透してきたので、精神的な嫌がらせ行為がモラハラだということは、多くの人が知っていますね。
そしてそれを家庭内で、妻に対しモラハラ行為を行う夫を「モラハラ夫」などと表現されるようになりました。
軽く使われるようになったからか、本物のモラハラの人と、「イジワルで嫌な態度を取る人」の区別がつかず、取りあえず嫌な人はみんなモラハラな人と言ったりしますよね。
ただ、夫の浮気に悩む女性で、もし夫にモラハラ的態度があるとしたら
ご主人が「本物のモラハラ気質の人」なのか、あるいは浮気をしているから一時的に態度がモラハラ的になっているのか、見極めていくことをお勧めします。
なぜなら、本物のモラハラ気質の人は治らないし、浮気の問題は氷山の一角であって、本当はもっともっと奥深い問題が、そのご夫婦にはあるかもしれないからです。
夫からの辛い言葉、態度(モラハラ)
- はぁ?お前何言ってんの?浮気なんてお前の被害妄想じゃね?
- お前の〇〇が嫌い、もう顔も見たくない
- 浮気した理由?お前みたいなデブスなババアが女房だからだよ笑
- 誰が養ってると思ってる?女遊びくらいでゴチャゴチャ言うな
- 嫌なら離婚してもいいよ。だけどお前みたいなバカが一人で生活できるわけないでしょ?
耳を疑うような、浮気夫からの罵り。冷たい態度。
こういうことを家庭という密室の中でされ続けると、奥さんのメンタルは次第におかしくなっていきます。
ただ、浮気夫がみんなこういうモラハラ的言動をするかというと、そうではなく、一部の浮気夫がモラハラ的になる、という感じだと思います。
モラハラ的な意地悪な態度を取る浮気夫には二種類いて、一つ目が「本物のモラハラ気質の夫」です。
もう一つが、「浮気を始めたことによって、自己保身する必要があるために、一時的にモラハラ的態度を奥さんに取っている夫」です。
結論から述べますと、やっかいなのは「本物のモラハラ気質の人」の方です。
対処法は正直なところ無いというのが現実で……なるべく離れる、というのが第一選択肢になります……。
もう一方の「自己保身型のモラハラ夫」は、浮気中だから一時的にそうなっているだけなので、女と別れ奥さんに嘘をつく必要がなくなれば、徐々に元に戻ってきます。
本物のモラハラ気質の夫
本物のモラハラ気質の夫とは、浮気しているか否かにかかわらず、その人の人格が骨の髄までモラハラ気質な人、ということです。
その多くが自己愛性人格障害者だと言われていますが……真実はわかりません。
が、本物のモラハラ気質の男性は、その奥さんに対して愛情といえる感情を持っていません。
家政婦のように家事をさせ、無料でセックスをさせ、ムシャクシャするときはストレス発散にイジメの対象にする。
そのように、都合よく妻を利用するために、結婚する人もいるのです。
そんな人いるの?と思うかもしれませんが、残念ながら本物のモラハラ気質の男性で、その妻を家庭内で心理支配し、いじめ抜き、奴隷のようにコキ使い
ついでに浮気三昧という生活をしている人は、実際にいるのです。
本物のモラハラ気質の人にとって、妻を含めて他人というのは、自分の利益のために利用するだけの存在です。
この人たちにとって他人、特に弱い立場の女性は、好きなように性的に利用し、無料の家政婦としてコキ使っても良い存在だと、骨の髄から信じているのです。
本物のモラハラ気質の人は、2歳くらいから長い年月をかけて人格が作られるようで、成人した後からその人格を治そうとしても治らないらしいです。
ましてや奥さんのような立場の人から「あなた、その性格を治してちょうだい」などと言われたところで、治そうとするわけもありません。
なぜなら彼らにとって奥さんというのは、好きに利用できるモノや家畜程度にしか見えておらず、それらの願いを聞き入れて人格を改善させようなんて思わないからです。
本物のモラハラ夫のうち、浮気する人も多いですが、しない人もいます。
しない人は、奥さんに愛情があるからしないのではなく、単純に本人が女に興味がないだけです。
本物のモラハラ気質の夫で浮気する人は、奥さんへの愛情も乏しいうえに、不倫女に対しても愛情など持っていません。
おそらく、無料で使える性玩具だと本気で思っていて、都合よく利用しているのだと思います。
というわけで……もしご主人が本物のモラハラ気質の人で、かつ浮気をしている場合。
奥さんが夫の浮気に傷ついて、何とかやめて欲しいと思っている場合。
正直なところ、浮気というのは、ご主人の人格的な問題のうち、氷山の一角にすぎないのでは?と思います。
奥さんが浮気だけは許せない!と夫に怒りを持ったのかもしれませんが、一度、今までの生活を振り返ってみてください。
夫は奥さんを、一人の人間として大事にしていましたか?浮気が発覚する前から、辛い仕打ちを受けてはいませんでしたか?
モノのように扱ったり、奴隷や家畜かのように扱ったり、恐怖で支配してきたり。
自尊心を傷つけたり、他人の前でわざと笑いものにしたり、理由なく怒ってきたり。
ささいなミスをいつまでも叱ってきたり、バカだノロマだブスだデブだとからかったり。
不倫発覚前からこういう態度が夫に見られているのなら、それはご主人が本物のモラハラ気質だからかもしれません。
その場合、「浮気をやめさせる」という取り組みは、成功する可能性は低いです。
心底奥さんをバカにしていて、奴隷か家畜だと思っている人にとって、奥さん以外の女性と関係を持つことがなぜいけないのか、わかるわけがないからです。
妻を利用し、不倫女を利用し、自分だけ心地良い生活を続けることが、悪いことだとは思っていないので、やめさせようとしても難しいです。
もっといえば、もし夫が本物のモラハラの人であれば、現在の夫と奥さんの関係は、支配する側(夫)と支配される側(奥さん)になっていると思います。
これは共依存という病的な関係性であって、この関係でいる限り、夫と奥さんが真の愛情で結ばれる夫婦にはなれないのです。
ですから不倫をやめさせるということに熱意をかけるよりも、夫からは、なるべく離れられるように、ご自身の心と生活力を鍛えていく方がいいです。
あるいは共依存という病理についてよく勉強して、モラハラ夫との生活をなるべく苦痛なく過ごせるように努力したほうがいいです。
モラハラの被害に遭うタイプの人は、その独特の心理が働くために、「自分がモラハラの被害に遭っている」という事実に、なかなか気づかないのです。
しかし、浮気されたことをきっかけに、夫との関係に疑問を持ち、「もしかして私は夫からバカにされ、しいたげられているのかもしれない」ということに気づくことができたのなら?
それはあなたにとって、長い目で見れば、ラッキーなことかもしれないです。
もしかしたら夫はモラハラ夫で、わたしは被害者だったのかもしれない……
そう感じたのであれば、ぜひ、ご夫婦の関係性を冷静に見るようにしてみてください。
モラハラ夫についてとっても役立つブログがあるので紹介します。
自己保身から一時的にモラハラってる夫
一方、浮気を始めてから、夫の態度が激変し、奥さんに対して冷たい態度をとるようになったモラハラ夫もいますね。
これは、その夫は本物のモラハラ人間ではないけれど、浮気をしているという状況の中、奥さんに対してはまるでモラハラ人間と同じような態度をとらないとやっていけないため、やむなくそうなっているというケースが多いと思います。
女に会うため奥さんに嘘をつき。女と会ってきた日にはバレないように細心の注意をし。
誰にもバレないように生活を続けるのは、本当に面倒臭いし大変なのです。(自業自得ですが)
そういう大変な状況の中、奥さんと一緒にいることがストレスに感じるために遠ざけたいと思い。
その手段の一つとして、妻に対して冷たい態度を取る、という戦略が使われるわけですね。
- お前、臭えんだよ
- お前の顔見たくない
- 前から嫌いだった
- お前に言われた〇〇って言葉が今でも心に残ってる
こう言われれば奥さんも夫に近づきたいと思わないですよね。
さらに奥さんにバレてからモラハラ的態度になる人もいますが、これは夫にまだ隠していることがいっぱいあるからです。
また、浮気した理由を問い詰められ逃げ場を作りたいときに、妻の欠点をあげつらうことによって、浮気を正当化しようとして、それがモラハラ的言動になっている人も多いです。
ただ、これらは、自分を守りたい、責められたくない、逃げたい、罪悪感を感じたくない、といった
「人として理解できる気持ち」のためにそうなっているわけで、本物のモラハラ人間がする言動とは違います。
それに、そうなる根本的理由は浮気しているからであって、浮気さえ終われば、妻に対して感じる後ろめたい感情は消えるので、それに伴ってモラハラ的態度で奥さんを傷つける必要もなくなってきます。
要するに、浮気が終わればモラハラ的態度も次第に消えていく可能性が高いということです。
もしあなたのご主人がこのタイプであれば、まずやるべきことは、浮気をやめさせる働きかけです。
夫のモラハラ的言動がなぜ起こっているのかを理解して、それに振り回されないように注意しながら、浮気をやめさせるよう努力することです。
本物のモラハラ夫には効果無しですが、自己保身型の一時的なモラハラ夫には、有効な手段ですからね。
ということで、今、もし夫が浮気をしていて、モラハラ的態度に苦しめられているのなら。
夫が「本物のモラハラ気質だから」なのか、「浮気しているから」なのか。
一度しっかり考えるようにしてみて欲しいです。