夫が浮気していたことがあり、それから夫のスマホチェックやカバンのチェックなどがやめられなくなってしまう人がいます。
浮気夫の身辺調査は、再発防止のためにも、ある程度はした方がいいと思います。
しかしそれが、やめたくてもやめられない!という「強迫行動」に近い状態になっていると、奥様本人がつらいですよね。
夫の「浮気の証拠探し」をやめたくてもやめられない
浮気をした夫のスマホチェック、カバンのチェック。
もう浮気は終わったと言っているのに信じられず、何度も夫に「もうあの人と連絡取ってない?」「本当にもう終わったの?」と聞いてしまう。
車にGPS をつける人もいますし、夫のスマホにこっそり GPS アプリを入れる人もいますね。
そして、そういう行動をしている自分を、後から責めてしまうこともあります。
- もう終わったと言ってるのに、なぜ信じてあげられないのだろう?
- もし証拠が見つかったら自分が傷つくとわかっているのに、なぜこんな不毛なことを毎日繰り返すのか。
- 止められない自分が情けない。……
さらに夫の方もうんざりしてきてるのがわかる。
- またその話か?もういい加減にしてくれ。終わったと言ってるだろう?
- スマホを勝手に見られるのは嫌だよ。もうそんなに疑わないでほしい、そんなに俺のこと信じられないならもういっそのこと。。。
と夫から言われてしまっている。
そんなような状態になっていると、八方塞がりな気持ちになって辛いと思います。
浮気の証拠探しを自分に認めよう
こんな時は、一旦は証拠集めをしてしまう自分を認めてあげたらいかがでしょうか。
夫にも責められ、自分自身にも責められるとあなたの心は壊れてしまいますよね。
ですからまずは、自分の行動を止められない、そんな自分を受け入れてあげましょう。
あなたは大きく傷ついた経験があってそれがまだ癒されていないから、強い不安がそのままになっているのです。
強迫観念・強迫行動は、強い不安から生まれてきます。
そして不安とは、抑えよう消そうとすればするほど、どんどん湧き上がってくるという特徴があります。
だからまずは「自分は不安なんだ、心配なんだ、それはしょうがないよね」と、出てくるに任せてしまいましょう。
受け入れるというよりは、「不安に感じているんだ。そっかー。しょうがないよね」という感じで、軽く流すようなイメージでしょうか。
そのように、まずはすごく不安だから証拠探しがやめられない!という、自分の心を大事にしてあげてください。
私たちは、知らないことや自分で対処できないことを不安に思う性質があります。
ですから証拠を探して確認することで、夫のこと知ることができますよね。
結果がどうであれ夫のことを知ることができると、その後どうしようかと、対処法を考えることができます。
真実を知るということが、不安を鎮めていくことにも繋がります。
もし本当に辛い証拠が見つかったら?
一方証拠探しがやめられないのに、証拠が本当に出てきたらまたショックを受け辛い気持ちになりますよね。
夫に相手の女とはどういうことをしたのかを聞いて、その詳細を語られたら、ものすごく辛いですよね。
証拠探しや夫への詮索がやめられない一方、現実が出てくるとそれはそれで辛い。
このような、どっちも辛いという葛藤が八方塞がり感を作っているのですよね。
その場合は、証拠が出たり夫に詳細を聞いた後、辛い感情をどのように処理していくかを、自分の中であらかじめ考えておくといいと思います。
「こうなったら、こうしよう」と自分で対処できるんだという自信をつけながら証拠探しをするということです。
証拠が見つかったら、その後どうするか何も考えていない時に出てきてしまうと、衝動的に夫に詰め寄ったり、感情的になりがちですよね。
一方、もし何か証拠が出てきた時には、例えば動画に撮ってあとから使えるようにしておこうとか。
あるいは夫に詳細を聞いてしまって、もしショックが激しければ、思い切って誰かに相談してみよう、など「〇〇になったら、〇〇しよう」と考えながらやってみてください。
自力で対処できるという自信が強迫観念・強迫行動を弱める
強い不安、強迫観念、強迫行動は、自分はきちんと対処できるんだという自信がついてくるにしたがって弱くなってきます。
逆に、自分が今後どうしていけばいいかわからないし、何もできないという無力感があるままだと、いつまでも続きます。
- 夫がまだ浮気をやめていないかもしれない。
- でも、その時はその時で、自分で考えて対処していこう。
- 夫婦関係だって、今は良くなくても、これからの私の働きかけでいくらでも変わる可能性がある。
- 自分には、その時々に対処していく力があるはず。
証拠探しがやめられない時には、無理に証拠探しをやめるのではなく、このように考えてみてください。
「証拠を探してヤバいのが出てきたらどうしよう、自分には何の対処も出来っこない」
こういった無力感から逃げていると、証拠探しがいつまでもやめられないかもしれません。
この悪循環を変えるには、まずは証拠探しをする自分を認めること。
そして、もし辛い現実を目の当たりにした時に、自分で対処する方法を日頃から考えておくこと。そのようにしてみてください。