浮気している夫の言葉を、すべて信じられなくなった。
夫の浮気が発覚した日から、多くの奥さんが「夫を信じることができなくなった」という苦悩を背負ってしまいますよね。
女性にとって、家庭の基盤である夫を信頼できなくなることは、地面が割れて地底に落ちるのと同じ程度の恐怖だと思います。
夫が別の女と関係しているのも辛いけど、それ以上に、信頼という基盤が崩れたことが辛い。
そのため、夫を信じることができれば、もしかしたらこの辛さは楽になるのでは?と考えて、無理やり夫を信じようとする奥さんもいます。
- 浮気しているけど、いつか気づいて女と別れるはず!と信じよう
- 「女とはもう会ってない」と夫は言うから、信じよう
- 過去、浮気していたけど、夫は「もう二度としないよ」と言うから信じよう
- 夫は今でもスマホにかじりつき、誰かとやり取りしているけど、信じよう、信じなきゃ。。
でも、信じられない。
この状態になっている奥さんは、本当に辛いと思います。
夫の言動がすべてウソに思える、何かを隠しているに違いないと思えてしまう。
信じたいけど、信じられない。。。
いっそ、別れた方が楽になれる、と、離婚を選択する人もいるくらいです。
それも仕方がないと思いますし、幸せのために離婚を選んだのであれば、その選択は間違っていないです。
ただ、夫を信じられないことを認めてしまい、信じられないことに罪悪感を持たない方が、不倫問題を乗り越えるのに好都合なときもあります。
信じられないという義務感と無力感
信じられないから辛いという気持ちには、「信じなければならない」という義務感と、「信じることができない」という無力感が入っていますよね。
信じなければいけないという義務感は、主に、旦那さんから言われるからそう感じるのではないでしょうか。
- 「俺を信じられないのか?」
- 「もう浮気は過去のこと、これからの俺を信じてくれ」
- 「疑われるのはウンザリだ」
こう言われると、信じるべきという義務感を背負わされることになります。
真面目な奥さんほど、義務感を植え付けられると、義務を果たさなければ!と、苦しむはずです。
信じなければ、信じなければ!でも信じられない。
それは、私の心が狭いからだ。夫への愛が足りないからだ。弱いからだ……。と自分を責め、無力に感じるのです。
無条件で信じて欲しい夫
一方、夫の方は、奥さんには無条件で自分のことを信じて欲しいのです。
なぜなら、たとえ水面下で浮気を続けていても、奥さんが信じてくれていたらバレないから。
「もう二度と浮気しないよ!」という言葉を信じてくれていれば、うるさく言われなくても済むから。
最悪また浮気する機会がきても、簡単に隠せるから。
「俺のことを疑わずに信じてくれていれば、妻だって傷つかないでしょ?だから信じてた方がいいんだ」みたいな論理で一方的に「信じてくれ」という男性もいます。
すべてがこうだとは限りませんが、基本的に浮気する夫は「バレなければいい」という思考回路です。
「バレなければ、妻を傷つけることにもならない」だからいいんだ、という思考回路。
そのため、奥さんには無条件で信じていて欲しいのです。
本当の意味の信頼関係を築きたいから信じて欲しいのではなく、自己保身したいから信じて欲しいのです。
何かがバレるリスクを減らしたいから、信じて欲しい。
うるさく言われたくないから、信じて欲しい。
浮気中、あるいは浮気を終えたばかりの夫が「信じてくれ」と言う動機はここにあります。
悲しいですが、一度でも夫の浮気に苦しんだ奥さんは、現実を知って、ご自身の心を守って欲しいです。
夫が本当に奥さんとの信頼関係を回復したいと思うのは、おそらく浮気を終えてからだいぶ時間が経った後です。
奥さんに許してもらえず、信じてももらえず、奥さんに棄てられる恐怖を味わい。
痛い目にあってどん底を体験し。本当に奥さんと家庭が大事だった……ということを身にしみて感じてからです。
夫を信じられない妻の方が良い
一方、浮気を終えて早い段階で夫を信じてしまうと、まだ改心できるに至っていない夫から簡単に騙されることも考えられます。
愛する夫だから信じたい、夫婦やり直すから信じたいと思っているのに、こんな意見は受け入れられないかもしれませんが……
夫を信じられない奥さんの方がむしろ、夫の弱さを見抜けるし、浮気の問題を乗り越えることができると思います。
浮気する人は、嘘しかつけない心理状態になっています。
うしろめたさや恥ずかしさ、責められる恐怖。
これらを乗り越えて奥さんに本当のことを言えるような精神力は、一度でも浮気をした男性にはありません。
ですから奥さんが本当にこの夫とやり直しを考えているなら、信じない方がいいのです。
弱さを持つ夫から安心させてもらおうとするのは危険ですし、そもそも不可能なことだからです。
信じられないのに無理に信じて、結果やっぱり嘘だった……信じた私がバカだった……という展開になって、一層夫を憎むより
最初から信じないことを自分に認めてしまった方がいいのではないでしょうか。
克服すべきは信じないと〇〇になる、という不安
とはいえ、夫を信じない!と決意するのも難しいですよね。
それは心のなかに「夫を信じなければ夫婦としてやり直せない」「夫を信じなければ家庭を失う」という強い不安があるからだと思います。
しかし信じなくても夫婦やり直しはできますし、むしろ夫を信じない方が、前述のとおり、水面下不倫を見抜けるし、再発だって防げるようになります。
信じられないのに無理に夫を信じたら、弱い夫の嘘に巻き込まれて、浮気問題から抜け出せない。
一方、信じられないから信じません!と決意することで、冷静に起こっていることを見て、正しい判断ができるようになり、徐々に浮気問題を乗り越える精神力が付いてきますからね。