ご主人が浮気をしていたことがあり、今は浮気はやめたけど、どうしてもそのときの記憶が残っていて、いつまでも忘れられずに辛い方は多いと思います。
- 浮気が終わったけど、夫を見るとどうしても過去の浮気について思い出してしまう
- 証拠物を見たときのショックがよみがえって辛い
- 吐き気がする(本当に吐いてしまう人もいます)
- 夜になると狂ったように夫を責めすぎてしまう
などなど。そんなとき「夫の浮気事件についての記憶をすっかり消してしまいたい」と思うことでしょう。
しかし、記憶を消すということは、どうしてもできないですよね。
どんな医療技術を使っても(脳の手術とかすれば別でしょうけど)記憶そのものを無くすことは無理だと思います。
ただ、心理療法の中には、記憶は消せないけど、記憶にからまっている「イヤな気持ち」を軽くする技術がありますので、ご紹介します。
はじめに申しておきますが、最初は「んなバカな!怪しすぎる!!」と誰もが思う手法です笑。
ですから普通は信じられないと思います。
ですけど、今からご紹介する技術は、実は全世界で利用されているし、日本でも心療内科やカウンセリングルームでも採用されはじめている、結構優秀な技術です。
非常に怪しげな方法ですけど、副作用がほぼゼロだということと、短時間(3分くらい)に無料で、自分一人でできる方法なので、気になる方はぜひ一度試してみてください。
夫の浮気の記憶に絡んだ嫌な気持ちを軽くするEFT(感情解放テクニック)
顔や胸のあたりにある8つのツボを、トントンと自分の指で軽く叩くことによって、感情や考え方を、無害なものに変化させる、という技術です。
これは、感情解放テクニックEmotional Freedom Techniqueの頭文字をとって、EFTと呼ばれることもありますし、タッピングセラピーなどと称されることもあります。
仮に浮気された奥さんがやってみたとしたら、夫の浮気の事実についての記憶は無くならないけれど、記憶にからんでいるイヤな気持ちが薄れていき、思い出してもそれほど辛くなくなる、ということになります。
すぐには信じられませんよね?
しかし全世界で使われていて、特に、トラウマ被害に遭った人のPTSDを治療する現場や、うつ病やパニック障害、恐怖症(赤面症、高所恐怖、乗り物恐怖、極度のあがり症など)の改善のために活用されています。
面白いのですが、この手法には科学的根拠がなく、なぜ効果があるのかが、まだ解明されていない状態なんだそうです。
しかも受ける人が「こんなので良くなるとは思えん!」と治療手法を全然信じていなくても効果があるため、疑い深く頑固な老人とか、まだ思考力が未熟な幼児にも使われています。
日本でも震災後の被災者のケアで、一部取り入れられているようですが、あまりにも怪しい手法なのであまり一般的に報道されることもなく、ひっそりと活用されているのが現状です。
私も初めてこの技術を知ったとき、「はぁ?バカじゃないの?」と思いましたよ。
しかし(セラピストとしての訓練の一環でしたので)講師に習うままにやってみると、これがまたウソみたいに効果があり自分でも驚いた記憶があります。
EFTの方法
理論とやり方ですが……これはここで文章でご説明しようとするとすごく大変なので(すみません)以下の動画が非常に参考になります。
EFTやり方補足
やり方をまとめます。
ステップ1
今、思い出すとネガティブな感情になる出来事、場面を、ありありと思い出します。
例)夫の不倫相手とのLINEやり取りを見たときに、あまりにもキモいやり取りだったので、気持ち悪くて吐き気がしたことをありありと思い出す
ステップ2
そのときに、一番強く感じるイヤな感情を、一言で表現してみましょう。
例) 「気持ちが悪くて吐き気がする」
これが、今からタッピングで消していく感情になり、そしてタッピング中につぶやくネガティブワード(リマインダー)になります。
同じ出来事でも「ムカついた」「悲しかった」など、いろんな種類の感情があると思いますが、1回につき1つの感情にしぼって消していくという作業をしましょう。
ステップ3
セットアップフレーズ(決まり文句)を作ります。
例) 「夫の不倫相手とのLINEやり取りを思い出すと気持ちが悪くて吐き気がする。それでも私はそれを受け入れる。大丈夫だ」
セットアップフレーズは、本当に決まり文句ですから深く考えず、面倒くさいときは「〇〇だけど、私は大丈夫。」でOKです。
あまり長いと言いにくいですからね。
- 「辛いけど、私は大丈夫」
- 「夫が気持ち悪い、でも私は大丈夫」
- 「女が憎い、でも私は大丈夫」
- 「惨めな気分、でも私は大丈夫」
- 「腹立つムカつく!でも私は大丈夫」
こんな感じです。
ステップ4
セットアップフレーズを3回唱えながら、「空手チョップポイント」をタッピングします。
「夫と女のLINEやり取りを思い出すと気持ちが悪くて吐き気がする。でも、私は大丈夫」と3回唱えながら。
ステップ5
ネガティブな気持ちになる場面を想像し、その嫌な気持ちをありありと感じながら、ネガティブ感情ワード(気持ち悪い、吐き気がする)をつぶやきながら、タッピングポイントを指先でトントンと叩きます。
順番は、頭のてっぺん→眉がしら→目の横→目の下→鼻の下→あご→鎖骨の3センチくらい下→わきの下(ブラの線のあたり)の8か所。
動画では指のタッピングもしていましたが、指は省いてOKです。
あの時の気持ち悪い感じをしっかり感じながら、「気持ち悪い」「キモい」とつぶやき、頭のてっぺんを10回くらいタッピング。
同じくあの時の気持ち悪さを思い出し「気持ち悪い」「気持ち悪い」と、何度もブツブツ言いながら、眉がしらをタッピング。
同じことを、目の横→目の下→鼻の下→あご→鎖骨の3センチくらい下→わきの下と繰り返し、これを2回転させます。
繰り返しますが、とても大事なのは、嫌な感情を思いっきり感じる、ということです。
「気持ち悪い」というワードをつぶやくだけでも効果はありますが、そのときに感じた嫌な気持ちをありありと感じながらタッピングすることで、かなり効果が違いますからね。
普段、嫌な気持ちは思い出さないように抑えていると思いますが、タッピング中は、これでもか!っというほど思い出してください。
もう二度とあんな気持ちになりたくない!と感じたのなら、そのときと同じレベルで感情を再現させてください。
辛いですが、その感情をタッピングで解放していくためですから、頑張って!
これだけ全部行っても、3分かからないと思います。慣れれば1分で終わりますね。
(終わったら、お水をたくさん飲みましょう。)
これは実際私のセラピーでも行っているのですが、結構効果があります。
嫌な記憶そのものは消えないし、いつでも思い出せるのですが、不思議と思い出しても今までみたいに嫌な気持ちにならずに済むようになってきます。
試しにやってみてください。
難しいのは、セットアップフレーズを作るところと、ネガティブワードを決めるところですね。
セラピストと共にやる場合は、セラピストが誘導してくれるので楽ですが、ご自身でやるときはここでよくわからなくなってしまうことがあると思います。
ので、以下によくあるケースでまとめてみました。
夫の暴言が忘れられず悲しいとき
セットアップフレーズ:「夫に暴言を吐かれて悲しい。でも私は大丈夫」
ネガティブワード(リマインダー):「悲しい」「暴言が悲しかった」
夫とやり直しができるか不安なとき
セットアップフレーズ:「あの人と本当に修復できるか不安だ。でも私は大丈夫」
ネガティブワード(リマインダー):「不安だ」「心配だ」「許せない」「信じられない」
夫がまた女と会っているんじゃないか?と疑心暗鬼なとき
セットアップフレーズ:「あの人がまだ女と会ってるんじゃないか、と心配。でも私は大丈夫」
ネガティブワード(リマインダー):「心配だ」「不安だ」「疑ってしまう」
いつまでも浮気が忘れられない方、再構築を選んだのにフラッシュバックで辛い方、浮気問題の解決のために冷静にならないといけないのに、なかなかできない方(サレラリ状態の方)
などには、最適のセラピーだと思います。
非常に怪しい手法で「こんなので何が変わるの?」と思ってしまうかもしれませんが、どうか騙されたと思ってやってみてください。(タダですしね)
1日1回、嫌な気持ちを思い出して、それを解放していくんだ!というつもりで、2週間くらい頑張ってみてください。
おそらく劇的に気持ちが楽になっているはずです。