夫が浮気をしているとき、奥さんは「この夫と、今後どうなりたいか」と考えなければならなくなりますよね。
浮気をやめて欲しい、また元のように浮気問題のない、円満な夫婦に戻りたい!と、誰もが思いますよね。。。
仲良し夫婦と不倫問題のない夫婦は同じではない
表面上、夫婦仲が良い「仲良し夫婦」と、「浮気問題のない夫婦」とは、一見同じように感じるかもしれませんが、全然違います。
仲良し夫婦なのに、実はご主人には愛人がいます……という事例は、驚くほど多いのが現実です。
一方、夫婦仲は冷めきっているというのに、不倫の問題は起こっていない夫婦も、山ほどいます。
仲良し、ラブラブ、だから浮気とは無縁かと言えば、それは違うのです。
ですから夫の浮気に気づいてからは、「仲良し夫婦になること」を目指すか、あるいは「不倫のない夫婦」を目指すか。
ある程度、ご自身でイメージされていた方がいいと思います。
そのとき、「仲良し夫婦であれば、浮気のない夫婦関係である」と、勘違いしてしまっては絶対にいけないです。
仲良し夫婦イコール浮気とは無縁、と思い込んでいると
夫に浮気をやめさせるためには、もっと仲良し夫婦になれるように、妻である私が頑張ればいい!とも考えやすいですよね。
自分が良い妻になれば……自分が夫に感謝し、立てて褒めて、優しくしてあげれば、夫婦仲良しになって不倫も終わるはず……
自分が夫に浮気のことを詰め寄らず我慢すれば、ずっと仲良しでいられるし、仲良しでいれば浮気も止めてくれるに違いない。
こういう思考になっていくことが多いと思います。
ですが実際は、夫婦仲がすごく良くなっても、夫が浮気をやめていないというご夫婦はたくさんいます。
むしろ夫婦仲が良くなってしまったことで夫の方も、「妻も満足そうだし、女のことは黙認してくれているみたいだ。だったらこのまま浮気を続けてもいいだろう」と妙に安心しますよね。
この状態になれば浮気夫にとっては最高にハッピーだと思いますが、奥さんはいつまでも夫に浮気され続けるわけです。
浮気夫との「仲良し」を目指す方が楽
ただし、浮気の無い夫婦を目指すよりも、仲良し夫婦を目指す方が、楽だと思います。
夫が浮気をしていても、仲良し夫婦で居続けることは結構カンタンですからね……
なぜなら、浮気について一切話し合わず、黙って知らんぷりしていればいいからです。
一方、夫が浮気をしている渦中の状態から、「浮気問題のない夫婦」になろうとすると、こちらの方が大変な取り組みをしなければならなくなります。
いわゆる浮気問題への現実的な対処をしないといけませんから、大変なのは当然です。
その過程のなかで、確実に「仲良し夫婦」でいられない時期を過ごさないといけなくなりますし、もしかしたら離別という結果になるかもしれない。
一種の賭けみたいな活動をしないといけないわけですからね。
仲良し夫婦になることを目指した方が、圧倒的に楽だと思います。。。
リスク管理だけはしておくこと
ただし、浮気からの「仲良し夫婦」を選んだ場合、リスクがいくつかあります。
- 夫の優しい態度で「もう浮気は終わったわ」と安心しすぎて水面下を見抜けない
- 女が妊娠して、いよいよ奥さんと強制的にも離婚しなければならない状況に追い込まれた
- 女が持っている性病が、夫を経由して奥さんにも感染してしまった、そして奥さんを経由して(母子感染で)子どもにも感染してしまった
- 最初は女は大人しかったが、年数がたつにつれて「奥さんと離婚して!」と詰め寄るようになり、その圧力に負けて夫が勝手に離婚届けを出してしまい、離婚が成立してしまった
- 女に金を貢ぎ続け、気が付いたら子どもの学資保険を夫が勝手に解約して使い込んでいた
- ある日突然夫から「お前はモラハラ妻だ!俺は被害者だ!離婚してくれ!」と言われ、なかば強制的に離婚させられ家も車も財産も全部とられた。(夫が不貞配偶者であることは奥さんは知っていたけど証拠がなく対抗することができなかった。)
あげ始めればきりがありませんが……
夫が浮気をしているという状況であれば、常にリスクがあるということは、意識しておかないといけないです。具体的には
- たとえ仲良し夫婦であっても、夫が一度でも浮気をしていたのなら、水面下での継続がありうることを覚悟しておくこと
- 強制的に離婚を決行されないように、離婚届け不受理申出を筆頭とした「離婚されない防衛」をしておくこと
- 性病検査を年に1回は受けること、妊娠前ならなおさら、性病が不妊の原因にもなりうるし、妊娠したら性病が母子感染で子どもにもうつる可能性があることを知り、予防すること
- 不倫相手の女がいつまでも日陰の女でいるとは限らず、年数がたつにつれて離婚を迫ってくるかもしれない現実を知ること
- 家計の管理をしっかり行うこと(家の名義、貯蓄、保険などはなるべく夫にいじらせない)
- いきなり身勝手な理由で離婚を決行されないように、夫が不貞配偶者であるという証拠物を3年に1度は撮っておき、いざというときには法廷で闘えるように準備しておくこと
これらのリスク管理をしっかり行っておいてください。。。
これらのリスク管理をしておいて、いざとなったら自分の力で生きていく覚悟を持っておくことが大事だと思います。
浮気問題の無い夫婦を目指すにもリスクはある
一方、仲良し夫婦というより、浮気問題の無い夫婦を目指したい場合。
その道も、正直なところ過酷な道ですしリスクはたくさんあります。
まず、夫の浮気について、「やめなさい」と言えるようになるには、奥さんもかなり覚悟を決めないといけないですよね。
夫とのやり取りが上手くいかなかったら、問題をさらに悪化させてしまうかもしれない恐怖と戦うのも、楽ではありません。
また、夫が浮気しているという証拠物を持っていないと、不倫者たちと正当に戦えないわけです。
証拠を取るためには労力もいるし、お金もかかるし、何といっても「浮気夫の真実の姿」を見なければいけないのでかなり精神面でやられます。
そして、浮気をやめさせる過程では、夫婦仲は表面上、とても険悪になることだってあります。
冷戦状態、ケンカばかり……こういう試練は避けられないです。
ただ、これらを乗り越えたご夫婦は、浮気の無い夫婦になっていくし、「夫婦ラブラブです♪」みたいなのとは違う次元で結ばれることもあります。
心から納得している夫婦関係なら、それで良い!
夫婦の形は人それぞれですし、どのような夫婦関係を「幸せ」と感じるかも人それぞれです。
夫が浮気をしていても、それでも仲良しでいたい。
別れたくないしケンカしたくない。
離婚して孤独になるのは嫌だし、生活の不安もある。
だから、夫とは仲良し夫婦でいたい!
奥さんが心から納得して「浮気している夫であっても仲良し夫婦でいる」というのを選択するのであれば、それは素晴らしい選択だと思います。
部外者の中には「浮気している夫と仲良く暮らすなんて!そんなの夫婦じゃないでしょ?気持ち悪いよ!」という人もいますが、大きなお世話ですよね?
誰が何と言おうと、あなたが心から、「私たち夫婦はこれでいい」と思える形になっているのなら、それでいいのです!
皮肉で言っているわけではありませんよ。本当にそう思います。
ただしくどいようですが、「仲良し夫婦になること」と「浮気の無い夫婦になること」をイコールにしてはいけないです。
今、夫が浮気の渦中なのであれば、仲良し夫婦を目指すか浮気問題の無い夫婦を目指すか、どちらかを選んで、どちら側にもリスクがあることを受け入れて、進んで行くと良いでしょう。
対応法は真逆ですから、やるべきことも全然違います。
そして、どちらかを選べば、どちらかのメリットは得られませんが、その分、どちらかのリスクは回避できます。
どちらのメリットが欲しいか?
どちらのリスクを回避したいか?
それをご自身の心に聞きながら選んでいくといいと思います。