夫の風俗問題に悩む妻の苦しみとは?回復のための考え方

風俗・出会い系問題

夫の風俗通いに悩んでいる妻は潜在的にはものすごく多いはずです。

 

ですが、いろんな事情があって誰にも相談できず、離婚の決意もできず、暗闇の中にいる女性がたくさんいます。

夫の風俗問題に悩む妻の苦しみ

夫が風俗を利用している。そのことを発見した妻は、とても苦しい思いをします。

 

しかし世の中一般的には、男性が風俗店を利用することに寛容です。

 

夫が風俗遊びくらいで悩むな、という論調に合わせられない

  • 誰でもしている
  • スポーツみたいなものだ
  • 自慰と同じ、浮気ではない
  • 風俗店がいっぱいあるということは、悪いことではないことだ

ネットでもTVでもそういう論調で語る人が多い現実。

 

妻や彼女には「そんなこと気にしなくていいよ!深刻に悩む方がおかしいよ」な論調。中には本当に気にならない妻もいます。

 

風俗はOK、でも浮気はNGみたいな線引きをしている女性もいます。

 

でも、風俗通いが絶対嫌だ!という女性がいるのも事実で、そういう人は、世間一般の論調に合わせられない自分にも戸惑っているのです。

 

自分の感情が理解できない苦しみ、夫の性を理解できない苦しみ

なぜ私は、夫が風俗を使っているのをこんなに悩むのだろう?この嫌悪感は何だろう?

 

風俗嬢に嫉妬しているのだろうか?

 

違うな…何だろうこの、胸に突き上げるような気持ち悪さは……

 

こんな感じで、妻自身も、自分の気持ちがわからないことがあります。

 

自分でも自分の苦しみの原因がわからない。自分で自分の気持ち悪い感情を理解できない。

 

悲しいのか悔しいのか、寂しいのか嫉妬なのか?違う!…でも…何だろう、わけがわからない…!

 

そういう意味不明な感覚に苦しめられている感じです。

 

これは、一般的な浮気・不倫とは決定的に違うところです。

 

浮気、不倫は、夫が妻以外の一人の女性と親密になって、その延長で性行為をする、という現象です。

 

これは、妻から見れば、嫌だけれど、その現象が起こる理由が分かるわけです。

 

一人の異性と親密になり性行為をするという一連の流れが、妻にも理解ができる。

 

許せないけど、理解ができる。

 

一方、夫の風俗利用は、理解ができないのです。

 

理解ができないから意味不明な苦しみがあるのです。

 

女性である妻にとって、男性である夫の「性」が、理解できません。

 

それは、誰もが異性の「性」の性質を理解できないので、仕方がないのですが…。

 

この文章を執筆中の私も、男性性について知ったようなことを、堂々と上から目線で書いておりますが、女ですから、男性の性について感覚的には全く理解できません。

 

風俗店で見知らぬ異性とキスしたり、性器をこすり合わせるなどという恐ろしいことがなぜできるのか。しかもお金を払って……。

 

この仕事を専門でやっている私ですらそんな状態なので、一般の女性には、なおさらわからないことでしょう。

 

ですが女性の中には「風俗なんて男だからしょうがないわ」など言う人もいます。

 

しかし実際には、このように言っている女性は、理解しているのではなく、度量の広い女を気取っているか、あるいは強がっているか、深く考えていないか、そのどれかでしょう。

 

本来は正直に、「私は夫の風俗通いが理解できない、嫌だし苦しいし、やめて欲しい、耐えられない」と言える女性の方が健全なのですが、現状、それがなかなか出来ない環境なのです。

 

誰にも理解してもらえないという孤独感

さらに、現在の日本では、夫の風俗通いの辛さをサポートするカウンセリングなどがほとんどないし、世間の論調も上記のような感じです。

 

そのため妻は、夫の風俗通いの悩みを誰にも相談できず一人で苦しんでいます。

 

相談しても理解してもらえず、大抵はどこかで「だって男だからさ…我慢しなよ」と言われてしまいます。

 

そして風俗通いが発覚したからといって、それを理由に離婚をするのか?となると…

 

不倫だったら離婚を選択する妻は多いけれど、風俗で離婚ってアリなのだろうか?と悩み

 

また誰かに相談すれば「風俗で離婚なんて聞いたことない!子どもどうするの?我慢しなよ風俗くらい」と否定的に言われて終わりです。

 

このように、誰にも理解してもらえないという孤独感も重なって、ますます妻は苦しみ続けるのです。

 

我が夫が「変態の一員」に思える

また、少し奇妙な性癖の人向けの店を利用する人も多いです。

 

そういう店は我々女性から見ると、変態性欲者の集まりのように思えてしまうのです。

 

妻にとって、信頼し尊敬し、家族の一員として大事にしている夫が、変態性欲者の店に出入りしている。

 

どこかの変態と同じように、女性の身体を金で買い、性をむさぼっている。

 

その事実を受け入れられないという妻もいます。

 

「金で女性を利用する」その感覚への軽蔑・嫌悪感

そして正義感とか倫理観の強めの妻だと、お金を使って、風俗嬢という一人の女性の肉体を利用するということが許せないという人もいます。

 

今まで夫と思っていた男性が、金で女を蹂躙する卑怯者だったなんて……

 

夫は「風俗なんて遊びさ、風俗嬢に感情なんてないんだからさ。嫉妬しなくていいんだよ、安心して」

 

などと言うが…何トンチンカンなこと言ってるの?風俗嬢への嫉妬?

 

嫉妬なんてとんでもない。その逆なのよ…軽蔑しているのよ!

 

感情が無い相手と平気で性行為できるなんて、人間じゃない。

 

金を使って、感情ナシで女を肉便器にできる夫を軽蔑してしまう。

 

こんな男の妻だったなんて。こんな男が我が子たちの父親だったなんて。

 

年頃の娘さんがいる相談者だと、むせび泣きながら言います。

 

「19歳の、年頃の娘がいるんですが、あの男は娘と同じくらいの女の子に自分の性欲をぶつけているんですよ?私の夫は、娘の父親は、そんなケダモノなんですよ…」

 

夫の性欲を満足させる義務が負担、夫との性行為に嫌悪感

夫の性欲を満足させなければ…でも、もう拒否感が強く無理。

 

生理的に無理!!!!

 

でも、夫の性欲を満足させないから、彼は風俗に行ったのかもしれない。だから私が彼の嗜好を満足させないといけないんだ!でも嫌だ…!

 

という葛藤で妻は苦しみます。

 

世間の論調も「奥さんとのセックスが満足できないから風俗行くんでしょ?妻にも問題あるよ」というような感じですし

 

風俗通いが発覚すれば多くの夫は「お前とはなかなかできないから仕方なかった」と言いますので、妻は自動的にそれを鵜呑みにするのです。

 

対処法が無いという苦しみ

またこの問題は、不倫問題と少し違って、「〇〇をする」という具体的な行動がとりにくいです。

 

不倫なら「女と別れさせるように働きかける」などの具体的行動がとれますが、風俗の場合は、できることが少ないのですね。

 

それがまた、妻を八方ふさがりにさせているのです。

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