夫の不倫問題が起こると、奥さんは、どのように自分の意識を持っていけばいいのか悩むと思います。
人によっては心理学を学ぶ方もいますし、カウンセリングを受ける方もいると思います。
夫婦関係を含め、人間関係の基本的な考えに「自分が変われば相手が変わっていく」という理念がありますよね。
それは実際その通りだと思うのですが、これをそのまま夫の不倫問題に当てはめていいものでしょうか?
自分が変われば、本当に夫は変わるのか?というと……そうとも限らないのが不倫問題です。
変えられるのは自分だけ
夫の不倫をやめさせる方法、夫の気持ちを取り戻す方法、魅力的なマニュアルを見ると
それを利用すれば夫の気持ちが変わって、新婚の頃のように夫が自分を愛してくれるのではないか?と期待しますよね。
しかし、人の気持ちをコントロールすることは残念ながらできないです。
(この世に魔法があれば、それも可能かもしれませんが。)
- 夫の気持ちを変え、浮気を反省させる
- 夫が浮気相手を嫌いになる
- 夫が自分だけ愛するようになる
相手の気持ちを操作して、その人を自分の思い通りにする、というような魔法の方法はおそらくないです。
結局、「夫の愛を取り戻す方法」というテクニックも、あなた自身が変化することによって夫の気持ちがこちらに傾いてくる、という内容だと思われますす。
自尊心を回復させ自分を取り戻すのは大事
夫の不倫問題についても、基本はカウンセリングを受けたり心理学を学んだりして、自分の意識を変えるというのは大事だと思います。
あなたが夫にどっぷり精神依存をしていて、浮気されようがなんだろうが夫と別れられないという低い自尊心のままでは、対等な話し合いはできないですよね。
対等な立場での話し合いができなければ、夫は浮気をやめないケースも多いです。
男性が妻以外に女を作るということは、妻に完全に甘えているか、馬鹿にしている(ナメている)という心理が背景にあります。
そのような男性に対し対等な意識を持って話し合いができないのであれば、ずっとその立場に甘んじるしかないわけです。
ですから基本は妻自身が夫依存をやめて、健全な自尊心を回復させること。
これはとても重要だと思います。それらを支援するカウンセリングもあるし心理学のマニュアルもあると思います。
奥さんの意識だけ変わってもダメ
心理学やカウンセリングを受ける方に多いのですが、自分さえ変われば何もしなくても勝手に状況は変わっていくと信じ、自分の心の中にどんどん潜っていくということがあります。
心理学セミナーをいっぱい受講したり、夫婦問題の解決セミナーに参加して、自分の問題に取り組んだり。
これはあなたの心のケアには有効ですが、解決するにはやはり何らかの行動が必要になってきます。
夫と腹を割って話し合う機会も必要になってきますし、状況は変わらなくてもその間に、もし最悪離婚という選択をした場合でも、ご自身の生活が成り立つように準備をしたり。
これらの行動は、自尊心、未来への希望、困難に立ち向かっていく勇気など、心の土台の上に成り立ちます。
ですからそういった意味では、あなたの心が変わることがまず大前提ですよね。
夫の言動に振り回され、混乱し続け、それでも離婚できない、低い自尊心のまま行動しても、結果は出ません。
あなたの意識が変わらないままでは、問題を解決するための勇気も行動力も湧いてこないからです。
自分の心のケアと現実的行動、バランスが大事
夫の不倫問題は非常に現実が辛くなるので、心理学やスピリチュアル、夫婦問題セミナーなどにはまってしまうと、自分の心に向き合うだけで満足してしまうケースがあります。
- 自分は変わった。
- 自分の心が楽になった。
- 自尊心を回復した。
- 自分の人生に意義を感じる!
- 自分一人で生きていける気がする。
このように、希望と勇気、自尊心が戻ってくることは大変素晴らしいことです。
一方、このまま自分の心のケアだけに浸っていてはいけないです。
せっかくあなたの意識が変わったのであれば、それを土台にして、現実を変えるための行動をして欲しいです。
自分の心にだけ潜ってしまうと、肝心な不倫問題を解決するために必要な行動が後回しになることもあります。
スピリチュアルや占いにはまるのも同じこと。
良いアドバイスをしてもらって、ご自身の心が整って来たのなら、勇気を持って行動すること。
行動するとその都度状況が変わってくるし、中には関係が悪化したりもっと傷つくことも出てきます。
その時はまた自分の心をに潜って、心のケアをする必要もありますよね。
そしてまた心が健康に戻ってきたら、再度勇気を出して行動をしていく。
問題解決ってこの繰り返しだと思います。
自分の心さえ変われば状況は変わるかというと、おそらくそれはないです。
一方、ご自身の心の状態が良くないのに闇雲に行動しても、良い結果にはなりづらいです。
自分の心に向き合って意識を整えることと、それを土台に現実的な対応していくこと。
バランスよく両方をやっていく必要があると思います。