浮気中の夫に、相手女に慰謝料請求をしてもいい?と聞いている奥さんがいますが
そんなことを夫に聞けば「彼女には何もするな!」「お前、金が欲しいのか?」「彼女は悪くない、慰謝料なら俺が払う」と言われるに決まっています。。。
「あなたが浮気をやめないなら、相手の女性に会って話をしてもいいの?」と聞くのも同じです。
夫に聞けば、「やめろ」と言うに決まっていますよね。
夫の了承を得たい気持ちもわかりますが……このようになってしまうご夫婦の関係性が、なかなか浮気問題を解決できないのかもしれません。
夫の浮気問題に関することは、夫と相談して決めることではない
今までは、家庭のことは夫と相談して決めてきたことでしょう。
住居のこと、家計のこと、子どもの教育、生活上のさまざまなことを、夫にすべて相談して決めてきた奥さんもいると思います。
しかし、夫の浮気問題に関することは、夫と相談して決めることではないです。
浮気をやめてと夫に言いたい、相手女に会って一言言ってやりたい、相手女に慰謝料を請求したい……
人それぞれ、夫の浮気に関して言いたいことや、してやりたいことがありますよね。
基本的に奥さんは、合法的な範囲であればしたいことを自由にしていいし、言いたいことを自由に言ってもいいと思います。
誰の許可も必要ないのです。
妻なのですから、相手女に「消えてください」と言う権利もありますし、慰謝料を請求する法的権利だってあります。
浮気する夫に「浮気はやめなさい」という権利もあるし、夫に対してはむしろ「やめなさい」と言う義務すらもあるのです。
それなのにどうしても、奥さん側は気弱になりがちです。。。
奥さんの権利と義務を行使しないといけない
- 夫にこれを言ったら、どう思われるだろうか?
- 慰謝料請求すると言ったら、夫は怒るだろうか?どうしよう
- 女に会って話したいけど、夫が知ったら私はもっと嫌われるかも
このように、夫の反応が気になって、自分の思うようにできず我慢する日々を過ごしている人もいますよね。
我慢することで夫が自ら気づいて、反省して浮気をやめるのならいいですが、既婚男性の不倫は、その奥さんが黙っていれば、収束することはほとんどありません。
ですから、ある程度夫への働きかけをしてみて変化がないのであれば、奥さんの権利と義務を行使しないといけないのです。
奥さんの権利と義務とは、夫と不倫相手の女に「不倫をやめなさい」と働きかけ、家庭を守ることです。
妻には、法的にも倫理的にも社会的にも、その権利があります。
そして、子どもさんがいるのなら、その子のために家庭を守る義務があります。
人の道をそれ家庭の財産を女に盗ませる浮気夫を放置しないで
夫に不倫女がくっついている状況とは、我が夫が人の道を外れた犯罪者になっていくということです。
家庭の大事なものが、盗まれているということです。
子どもの父親が人としての道から外れた犯罪者になりつつあるのに、その本人に「あなた、これからどうするの?私はどうしたらいいの?」と相談していてはいけないですよね。。。
夫が不倫女に家庭のお金をつぎ込んでいるのは、家に泥棒を引き入れて家財を持ち出させているのと同じです。
それなのに夫に「どうしたらあなたは泥棒を家から追い出してくれるの?」と夫に聞いていてはだめですよね。
共犯者である夫にどうしたらいいか相談したって「何もするな」「放っておいてくれ」と言われるだけですから……。
世間も弁護士も探偵も、浮気をやめさせる力はない
世間の人は、浮気夫のことを「ダメな亭主ね」と軽蔑はするでしょうが、その行為をやめさせる力までは持っていないです。
弁護士だって探偵だって、その力はありません。
弁護士は不倫女に慰謝料請求する代理人になれるだけですし、探偵は不倫者たちの不貞行為を写真におさめることができるだけです。
奥さん以外の誰も、不倫者を裁けないし、制裁を加えられないし、不倫者を引き離すことはできないのです。
浮気されたショックでボロボロになっている奥さんは、到底そんなことはできない……と思うことでしょう。
ただ、どこかで「自分以外誰も、家庭を守るために闘える権利と義務を持つ人はいない」ということに気づくのではないでしょうか。
今までは、家庭を守る役割は夫と共に果たしてきたと思いますが、浮気問題だけは、夫と相談していてはいけないです。
夫が、家庭を壊そうとしている当事者なのですから。。。
浮気から家庭を守るのは妻の仕事
古い教えのようにいわれている「家庭を守るのは妻の仕事」という言葉がありますが、何となくこの意味は
- 料理や掃除、洗濯、子育てなどの家事を完璧にこなす
- 夫を立てる
- 家事を優先して、自分のキャリアは後回しにする
みたいなニュアンスがありますよね。
しかし、浮気問題解決のためには、もっと違った強い意味で「家庭を守るのは妻の仕事」と考えるべきだと思います。
家事、育児をきちんとして夫を立てるとか、小言を言わず夫に優しくして愛される妻になるなどは、浮気から家庭を守っていることにならないです。
それは家庭を守る、ではなく「夫との争いから自分を守る」です。
本気で浮気から家庭を守るためには、夫との争いは避けられないし、怖いかもしれないですが相手女のことを知ることが必要になります。
怖いし辛い、そして共に家庭を守ってきたはずの夫が一番の加害者……そんな状況のなか、完璧にできる奥さんはいません。
ただ、自分と子どものために、不倫者に向き合う権利と義務があるのは自分だけだ、と奥さんが覚悟し始めてから、不倫問題が解決に向かうことは多いです。
夫にもその覚悟が伝われば、夫の意識も変わるし、不倫女もその影響を受けます。
「妻は家庭を守るためには何でもする気だ……!」
このような、奥さんの「何としてでも家庭を守る」という気迫が、不倫者たちを怖がらせるからです。