「浮気した夫を嫌いになりたい」このようにつぶやく奥さんがいますね。
夫を嫌いになりたい……
そのつぶやきの裏には、どのような感情があるのでしょうか。
浮気した夫を嫌いになりたい
夫の浮気が発覚した。夫は私をないがしろにして、女に会いにいく。
LINEでは、私には言わないような言葉が相手の女に書かれている。
どこにいても遠い目をして、女のことを考えている様子が見られる。
そのとき、妻は悲しみと怒りに震えながら、思うのですよね「夫を嫌いになりたい」と……。
浮気夫を嫌いになった後のことを、先にイメージしてみる
もしあなたも、「夫を嫌いになりたい」と考えているなら、「もし夫を嫌いになれたら……」その後に続く言葉を考えてみてください。
もし夫を嫌いになれたら……
- 即離婚する
- 完全に無視してやる
- 家事を放り投げて自分の好きなことだけしてやる
- 仮面夫婦になる
- 夫をATMとみなしてお金だけ使う!
- あいつが病気になっても看病してやらない
もし嫌いになったらどうするかを、先取りイメージしてみてください。
そして、夫を嫌いになったという前提で、「どうするか」の部分だけを実際にできるかどうか、試してみたらいかがでしょうか。
たとえば、もし嫌いになったら離婚するだろうな……と思うのなら、離婚の準備を具体的にしたり。
もし嫌いになったら、仮面夫婦になるだろうな、と思うのなら、一時的にでも仮面夫婦のような生活をしてみたり。
そうすることによって、夫を手放すことができたときにも、自分なりの幸せというか生き様というか、何らかの「道」が見えてきます。
今までは、夫婦として愛し合いながら共に歩む道しかないと思っていたものの、意外と色んな道があることに気づきます。
離婚したって生きていけるかも?だし、たとえ仮面夫婦であったとしても、それが不幸に直結するかといえば、そうでもないのでは?
仮面夫婦状態であっても「それでいい」と本心から思っているのなら、生活は安定したままだし悪くはない、という考えもありますよね。
浮気した夫を許し、夫婦修復することだけに目がいきがちですが、あなたには色んな選択肢があるし、どの道を選んだって幸せになれるということが分かると思います。
浮気の対処に疲れていて、心が楽になりたいのでは?
あと、浮気する夫を嫌いになりたいと思う妻は、「夫の浮気をやめさせる対処に疲れた、もうやめたい」というのが本音ということも考えられます。
夫の浮気のことを考えると辛い。
夫に向き合ったり、証拠を集めたり。相手の女がどういう女なのか調べたり。
どのような方法が一番効果があるのかネットで探し試してみたり。
サレ妻さんのブログを読み、自分の夫に似たパターンの人であれば、ブログにメッセージを送ってどうしたらいいのかを聞いてみたり……。
色んな方法を試しても、それでも夫は浮気をやめない、自分がどれだけ頑張っても、もう夫婦としてやり直すのは無理なのかもしれない。
だったらいっそ、夫を嫌いになってしまえれば、夫が浮気をしていようが何だろうが、楽になれる。
放っておくことができるし、女と会っていようが別居になろうが私は私でいられる……。
そう思うから、夫を嫌いになりたいのかもしれませんね。
もしそんな感じがするのであれば、浮気対処をする活動を一旦やめてみたらいかがでしょうか。
そして一足先に、「心が楽になれる時間」を作ってみてください。
浮気問題があるからといって、毎日ずっと緊迫した気持ちでいる必要はないです。
現実的対処が必要なときは、頑張って行動することが大事ですが、そうでない時期や、静観するしかしょうがない時期もあります。
そのときには、心を楽にして、自分自身に戻る時間を作ってみてください。
浮気問題の対処は長期戦です。
さらに心が強く柔軟で、感情のコントロールができる方が、有利に運びます。
心の強さや安定性というのは、その時々にできる範囲で感じる「心が楽な時間」から作られます。
混乱の中でも、その人なりに心が楽な時間が増えると、余裕が出てきて、次にやるべきこともわかってきます。
夫を嫌いになりたい……その本音が「心が楽になりたい」であれば、嫌いになる方法を探すよりも、まずは心が楽になる時間を作ることからはじめてみてください。
「浮気する夫を嫌いになりたい」は実はすでに嫌いである可能性
また、「嫌いになりたい……」とつぶやく奥さんのなかには、実はもうすでに夫を心底嫌いになっている、という人がいます。
嫌いだから別れたいのに、別れられないという葛藤を、「旦那が嫌いになれたらいいのに」とすり替えているというパターンです。
この場合はもう、妻の側に夫への愛はほぼ残っていないし、別れたいと本心では思っているのに、「夫と私は別れられない」という縛りがあるから、自分の気持ちを封じ込めているのです。
無理やり、「私は夫に浮気されたけど、夫を愛している」と自分を納得させて「だから一緒にいるしかない」と結びつけています。
しかし一旦「本当に夫を愛しているから離れられないのか?」と疑問を持ってみると、本心が浮き出てくるかもしれませんね。
本当は、もううんざりだ。顔も見たくない!でも、離婚なんて世間体悪いし、経済的レベルを下げるのは嫌、一人でやっていく自信もない。
こういった「離婚への拒否感」が「夫が好きだから別れたくない」とすり替わってた……。
ということもあるかもしれません。
本当に嫌いでないなら、嫌いになることは難しい
「夫を嫌いになりたい」という気持ちを掘り下げていくと、意外な本音が見えてくることがあります。
ただやはり、夫を嫌いになりたい……の本音が「夫を嫌いになれない、夫が好き、夫を愛している、夫とまた愛し合う夫婦になりたい」と思うのなら、それが本当の気持ちなのだと思います。
そして、嫌いでないのに、意識して嫌いになることは難しいですよね。
もしそうであれば、もう夫を嫌いになることをあきらめて、むしろ「やっぱり好き」という気持ちを素直に持っていた方が健全ですし、解決のためにも役に立ちます。
浮気・不倫問題を早い段階で解決される奥さんは、とにかく「夫が好き」を自覚していて、その気持ちを原動力にしているからです。
夫へのプラスの気持ちが強い方が、夫の心を動かしますから当然といえますよね。
束縛心や道徳観念だけで「浮気をやめなさい!」と訴えるより「あなたが好きだから、他の女性と会うのはやめてほしい」と訴えるほうが、夫の心に届きやすいと思います。