夫の不倫後、夫婦修復ができる夫婦の条件の第一に「夫の人格がまともであること」が上がります。
これは修復を強く願う奥さんには酷なことかもしれませんが、不倫をしたご主人との修復において一番重要なのが、彼の人格的な部分なのですね。。。
多くのご相談を受けている中で、ご相談者さんの夫が不倫をしたとはいえ、もともとの人格が普通であれば、奥さんとの修復は十分可能です。
しかし不倫前からもともと素行の悪い男性であったり、人の気持ちを考えない自己中心的な人物であったり。
あるいはギャンブルや酒など、不倫以外の依存傾向がある人であったり。お金に汚い人物であったり。。。
そのように人格レベルが低い人であれば、修復が非常に難航します。
奥さんが大変な努力をしても、ご主人がその土俵に上がってこられない、という感じになってしまいますので。。。
ここでは比較的まともな不倫後の夫の反応・行動をまとめます。
不倫後の夫の比較的まともな反応・行動まとめ【修復の価値ある夫の特徴】
逃げずに妻に寄り添うことができる
妻がフラッシュバックを起こしたり、泣いたり怒ったりしているときには、ある程度逃げずに妻に寄り添っている
妻が話し合いしたいときに、応えている
妻が不倫について話し合いたいと夫に詰め寄ったときに、ある程度答えている
ウソをつかない
妻は「ウソをつかれること」が怖いことに理解を示し、ウソはつかないようにしている
妻がしないでほしいということをしない
不倫が終わったあと、妻が「しないでほしい」ということを、しないようにしている
(たとえば、行先を言わずに出かけるのをやめて、とか、携帯をトイレまで持っていくのはやめて、など妻が要望することをきちんと聞いて守っているかどうか。)
不倫女との接触ツールを自ら削除した
不倫女性とのやり取りに使っていたツール(チャットアプリとか)を自ら削除した
当然、妻に隠れてアプリを再インストールしたり別のツールを使う、などの裏切り行為はしていない
不倫にハマった環境からの脱却努力をしている
不倫が起こった環境に問題があるのなら、その環境から離れる努力をしている
(たとえば、不倫者の多い職場であれば転職を考えているとか、海外出張が「買春旅行」になっている会社であれば、海外出張をすべて拒否する、など)
妻が「して欲しい」ということをしている
妻がして欲しいと主張していることに応えている
たとえばスマホチェックをさせて、と言われればスマホをみせる、休日は一緒にいてほしいと言われれば一緒にいる、など
不倫の原因を振りかえり始めている
不倫を終えてから3か月経ったあたりから、自分がなぜ不倫をしたのか、自分自身で振り返って考えている素振りが見える
家庭にお金を入れている
不倫前も後も、家族が生活できるお金を家庭に入れている、借金やギャンブルの問題が無い、転職を繰り返したり定職につかないなど、お金に関してルーズではない
飲酒の問題が無い、あるいは改善努力をしている
酒の問題が無い、あるいは「酒に絡む不倫」だったなら酒を控える努力をしている
(酒に絡む不倫とは、酒を飲んだ勢いで始まった不倫。飲み屋の女とか飲み会の帰りにいつの間にか…のような情事のこと)
この辺りの素振りが見えるなら、比較的まともな夫だと思いますので、こういったご主人であれば、修復の価値がありますから引き続き頑張るようにお勧めしています。
(とはいえ、不倫する男性は非常にずる賢いので、表面的な演技である可能性も高く……こればかりは、奥さんの話を丁寧にお聞きしながら判断させていただいておりますが。)
逆に言えば、不倫事件以外に、以下のような特徴を持つご主人だと、修復がすごく難しいですから、修復の努力をするか否かを含めて考えていかなければいけないと思います。
修復が難しい夫の特徴(不倫・風俗問題以外)
- 以前から妻に暴力を振るっている
- 妻に意地悪な発言が多い(モラハラ)
- 住宅ローン以外の、高額の借金がある
- お金を家庭に入れない
- 転職を繰り返している、定職についていない
- ギャンブルがやめられない
- アルコールの問題(飲むと人格が変わる)がある
- 風俗依存、性嗜好障害など、性的な依存症にかかっている
不倫事件以外にも、並行してこういった問題を持っている夫だと、やっぱり修復がうまくいかず……
奥さんは疲弊し、最終的には離婚になったり、離婚にはならずとも修復状態にもならず、仮面夫婦とかいがみ合った夫婦状態になっていくことが多いです。(もちろんすべてではありませんが)
こういった夫を持つ方からご相談を受けた場合は、人格の良くない夫を改心させることに人生を捧げるのではなく、そういう夫と今後どうしていくかを主体的に考えられる妻になるように、シフトチェンジできるようになることが、ご相談のメインテーマとなっていきます。
どの奥さんも、最初は、不倫されて心が傷ついていますので、とにかくどんな夫とでも修復したい(離婚を避けたい)と思うのが普通です。
しかし、2年、3年と時間が経ってきて、奥さんの心も回復してくると
不倫をした夫、不倫をやめない夫、しかもそれ以外に人格的・素行的に問題がある夫と、いつまでも修復を目指して努力することが自分にとって良い選択なのか?疑問に思うようになってきます。
心が回復すれば自然にそうなります。
一方で、何年経っても、不倫をやめないし奥さんを傷つける行動をし続けている夫だというのに、「修復したい」「夫に愛されたい」と、頑張り続けている奥さんもいます。
それはそれで人生なのかもしれませんが…美談にするのは演歌の世界だけで、現実を見てみると、そういう人生は女性にとってベストとは言えません。
ですからご相談を頂いた場合はそのあたりを真摯に伝え、修復の価値が乏しいタイプの夫であれば、「修復・離婚回避」の方向への努力ではなく、もう少し主体的に、「自分はどういう人生を生きたいか」を考えられるようになるための援助に切り替えています。
当然、それを物足りないと思うご相談者さんもいまして、そういう方はおそらく、「夫に溺愛される妻になるカウンセリング」みたいなことを謳っているカウンセラーに切り替えたり
「夫と愛人を縁切りして、夫とあなたの縁結びをします」と営業している自称霊能者に頼むようになったりするようです。
それもそれで、生き様の一つですが、やはり、夫の人格レベルによってご自身の運命が左右されてしまう状態に居続けるのは不健全ですし、デメリットも大きいですから、どこかで気づいて主体的な生き方ができるようになれるといいな、と思っています。