旦那の浮気で崩壊する妻のプライド 健全な権利意識と歪んだプライドは違う

浮気されたトラウマからの回復

夫に浮気をされると、女性としてのプライドがズタズタになります。

 

自分には価値がないような気がしたり、女としての魅力が乏しいと思われているのではないかと不安になったり。

 

どうしても浮気は心理的に、不倫者有利で妻が不利になるので、妻はいわれのない劣等感に苦しめられることになります。

夫に浮気され女性としてのプライドが崩壊する妻

自分なりに、夫とはうまくやっていると思っていた。

 

生活のなかでケンカをすることはあっても、夫とは夫婦だから、家族だから、結ばれているんだという安心もあった……。

 

なのに夫が浮気。

 

浮気がバレた後にいきなり豹変し、浮気したのは妻のせいと言わんばかりに、妻のダメ出しを始める人も。

 

  • 「実は前からお前の○○が本当に嫌だった」
  • 「ずっと言おうと思っていたんだけど、結婚する前からお前のことは好きじゃなかった」
  • 「もう女と見られない」
  • 「子どもの母親だからって我慢してたけど、もう限界」
  • 「俺には愛する女性が出来てしまった、もう彼女以外愛せない……こうなったのも、そもそもお前が○○だったから……」

 

夫の浮気の衝撃で心が弱っているときに、目の前にいる人から直接吹き込まれる「お前は価値が無い、女として魅力がない、お前を愛してない」という強烈なメッセージ。

 

そして、ネットで浮気問題について調べれば……

 

  • 「浮気される奥さんの共通点……子ども中心の生活で夫をほったらかし」
  • 「専業主婦は世間知らずだから会話もつまらないし、生活感が漂いすぎて女を感じない、だから浮気されやすい」

 

のように、まるで男性が浮気るのは妻側の責任、みたいな意見が書かれてある。

 

そして妻は、どんどんプライドを傷つけられ、夫と世間に洗脳されていく……。

 

「私が悪かったんだ。人として女性として、価値が無いんだ。夫に愛されないのも当然かも。どうしたらいいんだろう?何ができるんだろう?」

 

と右往左往する間に、自分は本当はどうしたいのかすらわからなくなってしまう。

 

自分で自分を信じることができず、自分の考えはすべて間違っているかのように感じる。。。

 

浮気夫を殺したい!夫への正当な怒りが、自己攻撃へと変わる

浮気が発覚したあとしばらくすると、正当な怒りが湧いてきますよね。

 

私は妻です!愛人ごときに渡さない!私の家庭を壊したくせに、あいつらだけ幸せになどしてやるか!慰謝料を取って制裁をくわえてやる。絶対謝罪させてやりたい……!夫を殺してやりたい!!

 

このような怒りを抱く一方、心の底では、そんなことを考えてしまう自分が嫌で仕方がない。

 

醜い感情、鬼のような形相……。

 

私にはこんなにドス黒い感情があったの?人格が変わってしまったの?

 

悪魔が乗り移ってしまったの?もしかしたらこの怒りにまかせて、旦那を夜中に刺し殺してしまうのではないか?

 

怒りに巻き込まれて、狂ってしまうのではないか!?

 

自分への恐怖と猜疑心で、自己嫌悪の毎日。

 

そして本来の正当な怒りが、「こんな自分だから浮気されたんだ、夫が別の女性を好きになるのは当たり前かも……」と、自己攻撃へと変わるのです。

 

「歪んだプライド」への自己嫌悪

そして……夫からも世間からも、自分自身からも攻撃されているような気がしてしまう毎日。

 

でも、子どもたちのためにも離婚はしたくない。

 

まだ夫を愛してるし、あの頃の笑顔を思い出すと、また夫と仲良く愛し合う夫婦に戻りたい……子どもたちを一緒に育てたい……

 

止まらない涙をぬぐいながら、夫を何とか取り戻せないかとまた考え始める。

 

そうするとまた心の奥から「いつまでも夫にしがみついているなんて、歪んだプライドね」と自分を責める声が聞こえてくる。

 

「夫は私を女と見られないというのに、まだ夫に愛されようと努力するなんてバカなんじゃないのか」と。

 

さらに、不倫者たちは愛し合っているのに、私が邪魔をしているのでは?

 

私が、恋愛ドラマに必ず出てくるイジワルな横恋慕女みたいになっているんだ。いさぎよく、愛し合う二人のために身を引いたほうがいいんじゃないか?

 

でも、そんなことはできない!悔しい!でも……

 

こんな堂々巡りをし続けてしまうことがあります。

 

浮気された妻の健全な権利意識と歪んだプライドは違う

上記は極端な例かもしれませんが、浮気された妻の多くは、スパイラル的にマイナスな感情に支配されてしまいがちです。

 

根が優しい女性ほど、そんな状態になっている自分を責める傾向もあります。

 

本来、浮気した夫や相手女性に対して怒るのは当たり前なのに、怒っている自分を責めたり。

 

真面目な女性ほど、不倫者たちの恋愛を本気だと捉えて、自分の健全な権利意識まで「歪んだプライド」と思ってしまいがちです。

 

しかし、したくない離婚はしない、夫と女には別れて欲しい!家庭を元に戻したいというのは、健全な権利意識であって、持つべきプライドだと思います。

 

あなた自身のためにも、そのプライドは捨てないでください。

 

不倫とは構造上、不倫夫と相手女性には妙な安心と自信が生まれ、妻はいわれのない劣等感と孤独を感じさせるものです。

 

2対1、愛し合う不倫者二人と、それを邪魔する妻、みたいな関係性に見えてしまいますからね。。。

 

そんな立ち位置で、あなたのプライドが崩壊して、劣等感を持つのは仕方がないことです。

 

自信がなく不安で、すべて不利に思うのは当然だと思います。

 

しかし、それはそう見えているだけで、すべて錯覚であって実体ではないです。

 

不倫者たちから身を引いて自由にさせてあげることが、あなたのプライドを守ることになるのか?といえば、おそらくそれはただの逃げです。

 

本当の意味であなた自身のプライドを守る行為は、したくない離婚はしないこと、あなたが納得する方法で夫との未来を歩むこと。

 

そのためにはまず、今プライドが傷ついて正常な判断ができないなら、それが回復するまで待っていてください。

 

心の回復と共に、見失っていた自分自身が戻ってきますからね。

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