夫が浮気をしていることに気づき、話し合おうとしているとき。夫から
- 「そもそも俺たち、夫婦としてもう終わってたよね?」
- 「前からずっとレスだったし、もうすでに破たんしてたんだよ」
- 「彼女とは関係ない、俺たちがもうダメだったってこと!」
- 「俺にだって人生がある、自由にしてくれ」……
このように、浮気バレした途端に、夫婦は破たんしてたと主張する夫。
これも浮気夫あるある発言なのですが、夫がそう言うのはなぜなのでしょう?
根拠のない「夫婦破たんしてる」宣言
浮気がバレたときに、何も根拠がないのに「俺たちはもう、夫婦として終わってたよね?」と言い出す夫は多いです。
毎日家に帰ってきて、妻の作った手料理を食べ、子どもの行事には参加し、夜の生活すらあるのに、「前から夫婦破たんしてた」と、いきなり言い出す夫もいます。
あるいは浮気バレした瞬間に「俺はお前なんか前から嫌いだったんだ」と言い放ち、荷物をまとめて家出して、そのまま別居に突入。
しばらくしてからLINEで「俺たち夫婦はずっと前からもう終わっていたよね、だから離婚したい、この問題は夫婦の問題であって、彼女(不倫相手)とは関係ないからね!」と送られてきた。。。
普通に考えたら、はぁ?ですよね。
その一方的主張が誰からも受け入れられるわけない!というのが分からないのでしょうか。
もちろん、もっと賢く計画的に「夫婦は破たんしていた」という実績を作ってから主張してくる用意周到な浮気夫もいますが、多くは上記のように突発的。
完全に論理破たんした言い分を、堂々と妻に押し付けてくることがあります。
夫婦破たんを主張する浮気夫の狙い
このように、浮気バレする前後に「夫婦は破たんしていた」と言い出す夫の狙いとは。
狙いというほど計画的ではないケースと、若干計画性を感じるものがあります。
一つは、浮気を責められたくないために、口から飛び出した正当化。
もう一つは、離婚を考えているケースで、夫本人ではなく浮気相手の女から圧力を受けているときによく起こるようです。
突発的に浮気を正当化しようという魂胆
不倫がバレて妻に怒られ、気まずい雰囲気に耐えられなくなったとき、突発的に浮気を正当化しようと、「俺たちって、もう夫婦として終わってたじゃん」みたいなことを言うことがあります。
「夫婦終わってた」という話をし始めたら、あっけなく妻が大人しくなった。
いきなり夫からそんなことを言われたら、普通の奥さんは浮気について咎めることをやめてしまい
「どういうこと?そんな風に思っていたの?私たちのどこが夫婦としていけなかったの?」と、なりますよね。
こうすれば、浮気の問題から「夫婦の問題」に話をすり替えることができるわけです。
それに味をしめて、ことあるごとに夫婦破たんを言い出す夫。
正当化もできるし、自分が起こした浮気の問題を夫婦二人の責任問題にすり替えて、その場から逃げようとしているのです。
浮気を隠して、簡単に離婚したい
夫婦破たんを言い出す夫の中には、離婚をしようと計画している人もいます。
それは夫本人の意思というより、浮気を始めてから、女から入れ知恵されたり圧力を受けたりして離婚を考え始めた人に多い現象です。
(女に関係なく夫婦破たんしていたのであれば、浮気がバレるよりずっと前に兆候があるはずですし、妻だってわかるはずです)
離婚はしたいが、理由が無ければいけないけど、浮気して新しい女と一緒になりたいなんて理由は認められるわけがない、どうしよう?
「ずっと前から夫婦関係が破たんしていたってことにすればいいのよ。」と、女に入れ知恵され、納得する夫。
そう言えば妻も納得するしかないだろう、という甘い考え。
そして「妻にちゃんと言ったよ」と女に対してアリバイを作れるので、一石二鳥だ。。。
突発的に破たん宣告する浮気夫、最初はこの程度の浅はかな考えのことが多いです。
実際は夫婦の一方が主観的に「夫婦破たんしてる」と叫ぶだけでは離婚は認められず、破たんしていたことが客観的にわかるような証拠が必要になるのですが、この段階では浮気夫はそこまで計画していないです。
徐々に女に入れ知恵され、本格的に破たんの証拠を作る夫もいますし、実際に別居生活をスタートさせ破たんの実績を作り、女の存在を隠して離婚準備をする者もいます。
が、そこまで行動できる浮気夫は少なく、多くは女に言われて伝書鳩みたいになっているだけです。
浮気夫に夫婦やり直しの発想は無い
こんな状態になっている夫に対し
- 「私たちのどこが破たんしているの?」
- 「私はまだあなたと夫婦だと思っているわ……」
- 「これからきちんと話し合って夫婦やり直しをしましょうよ……」
みたいに話し合いをしようとしても、夫はその次元にはいないので無駄かもしれません。
そのため、突発的な破たん宣告があったときに、話し合いで夫を説得しようとするより、ご自身の心を落ち着けることに注力してください。
ずっと夫婦として頑張ってきたのに、いきなり「終わってる!」と言われたらショックだし、何とかして撤回させたいと思いますよね。
しかし、夫の心理状態から考えると、あなたの気持ちに配慮できる状態ではないし、夫婦仲を戻そうとか考えなおそうという発想はありません。
ただただ、相手女との関係を切りたくないとか、妻に責められずに逃げたいとか、サッサと離婚話をまとめて!と女にせっつかれて焦っているとか……
とにかく、夫に「妻と夫婦関係をやり直す」などという余裕はないはずです。
ですから奥さんがその部分で努力しようと無駄な時期なので、一旦は保留にして、あなたの心のケアと、今後夫とどうしていくかを考える時間に充てた方がいいです。
防衛意識を持ち、夫婦のやり直しは後回し
もし、夫側が本気で離婚を考えているようなそぶりがある場合。
離婚届けを持ってきたり別居を始めたり、生活費を入れなくなったり。
そのような事情があるなら、防衛意識を持たないといけないかもしれません。
「夫婦関係は、破たんしていた」という主張で離婚させられることは、夫側が相当賢く立ち回らないと難しいものです。
なぜなら、夫婦関係の破たんが理由で離婚が認められるには、夫婦ふたりともが離婚することに合意していること、そしてその合意の上で別居していることが必要だからです。
しかも、夫婦関係が破たんしていることを客観的に証明する証拠を、主張する側が用意しないと認められないので、結構ハードルは高いです。
浮気がバレて破たんを言い始めた夫などに、客観的証拠なんてあるわけないですよね?
ただ、万一のことを考えておいた方がいいですから、夫の不貞の証拠が無ければ、しっかりしたものを取っておいた方がよいでしょう。
さらに妻側が「夫婦は破たんしてはいない」という証拠を持っておくのも有効です。
子どもの行事に共に参加している写真とか、同居を証明する書類、旅行に行った時の写真などがあるといいです。
夫が本気で離婚を考えているか不明、でも夫婦破たんを宣言しているとき。
確実に、背景には浮気相手の女がいます。
だからこそ、夫はそうなっているのですから、夫婦のやり直しを先に頑張ろうとしても効果は薄いです。
夫婦のやり直しをするにしても、夫が女との関係を終えてから、女から心理操作されなくなってからです。