ご主人が浮気しているとき。奥さんに対して必ず嘘をついています。
嘘というより「真実を言わない、黙っている」という状態ですね。
一方、相手の女性に対しても、かなりの嘘をついています。
こちらには、真実を言わないというより、事実でないことを言い、本気でないことを言うという、本格的な嘘です。
不倫男性の嘘に騙される二人の女性
そして、この不倫男性の嘘に、簡単に騙されてしまうのが、奥さんと相手女性です。
客観的に見たら「それ嘘に決まってんじゃん」という内容の言葉を、二人の女性は心から信じるのです。
なぜなら奥さんも相手女も、浮気夫を愛しているからです。
そして、彼を過大評価しているから。
「彼は嘘つきじゃない。私に嘘をつくような人じゃない!」と。
さらに、自分が嘘をつかれている存在であることを認めたくないから、夫の嘘を無理にでも信じようとするのです。
悲しい現実ですよね。
愛しているから信じたいというその気持ちを、無意識で利用する不倫男性。
彼らはその独特の「心の弱さ」のせいで、一度ついてしまった嘘を撤回できないのです。
そして撤回できなかった嘘を隠すために、再度嘘をつきます。
そして……と繰り返しているうちに、今までどんな嘘をついてきたのか自分でもわからなくなり
自分でついた嘘を、徐々に真実だと自分でも思い込んでいきます。
ただ、浮気夫がここまで嘘をつきまくれる理由の一つが、前述のとおり、二人の女性が信じてくれるからだと思います。
信じてくれて、自分の都合の良いように二人の女性が動いてくれるのなら……嘘をつくメリットばかりですから、嘘をつくのも、浮気をするのもやめられないです。
浮気夫本人は嘘をつきながら「二人の女とうまくやれている」と思っている
妻と不倫女は両方とも、三角関係の一角であるという立場にすごく不安定さを感じていますよね。
一方、両手に花状態の浮気夫は、多少こじれた感じであっても、妻と女の両方から引っ張ってもらえる環境が快適なのです。
だから、できるだけ長くその関係をキープしたい。
だからその都度嘘をついて、のらりくらりと長引かせようとするのです。
そんな浮気夫の嘘を、二人の女性が信じているので、その不倫関係はどんどんこじれた状態になっていく。
ただ当の浮気夫本人は、「こじれている」という認識ではなく、「二人の女とうまくやれている」という認識でいるのです。
不倫女性は、自分が嘘をつかれていて、都合よく遊ばれているということを認めたくないため、なかなか嘘を見破れないです。
そして悲しいことに、奥さんの側もこの部分では不倫女と似ていて、夫の嘘をなかなか見抜けなくなりがちです。
今まで連れ添った夫が、自分に嘘をついていることを認めたくない。
信じていた夫が嘘つき男だと認めたくない。
私が嘘をつかれ騙されるような人だったと思いたくない。
そのため、なかなか夫の嘘と向き合うことができないのです。
夫を信じてきた奥さんで、かつ善良な人だととくに、夫の嘘をどうしても信じてしまう傾向があると思います。
解決のために必要なのは「愛しているから信じない」
しかし、浮気問題を解決したいと心底思い始めたら、奥さんは、まず夫の言葉を信じすぎないこと、を覚悟する必要が出てきます。
夫を愛しているということと、夫の言葉を信じるということを切り離す必要があるということです。
辛いことですし、なかなかできることではありませんけれど、夫が大事ならなおさら、浮気中の夫の言葉を信じないように頑張ってください。
ある種の病気になっていると考えてください。
口から真実を語れないという病気だと思って、信じないでいてください。
一方、奥さんだけでなく、相手女も、夫が言っていることは嘘だということに気づかせることができると良いですね。
相手女がまともな女であれば、女の方から不倫男性を手放すということも考えられます。
不倫関係は圧倒的に女性側からの別れが多いのですが、女性側がいつまでも「この関係は居心地が良い」と思っていたら、女も別れようと決意できないからです。
でも、どちらかの女性が、真ん中にいる男性の嘘を見抜くことができれば、この3人の関係性は変わっていくことでしょう。
女性の側は、いつまでも三角関係の一角にいたくないですよね。
それは妻であっても相手女性であっても同じです。
二人の女性が嘘に気づけば関係性は変わる
奥さんが勇気を出して夫の嘘を見抜けるようになり、かつ、運良く相手女も不倫男性の嘘に気づいたら。
二人の女性たちが、浮気夫の嘘に振り回されなくなったら。
その三角関係は徐々に変化していくでしょう。
女にも奥さんにも信じてもらえなくなった浮気夫ができることは何かといえば、謝りながら家庭に戻ってくるか、一人になって孤独を生きるか、二つのうちのどちらかです。
そのときに夫を受け入れるか否かは、奥さんが自由に決めていいと思います。
(そこから先もあまり夫の言葉を信じすぎないように……。)