夫が浮気していると、奥さんは「浮気相手の女は、どういう人なんだろう?」と考えると思います。
それと同じように、浮気相手の女も「彼の奥さんはどういう人だろう?」と考えています。
ただ、不倫女性には独特の心理があるので、「彼の奥さん」という存在について、かなり歪んだ感覚でとらえていることが多いです。
不倫女にとって「彼の奥さん」の存在とは
不倫女にも色んなのがいますので、なぜわざわざ既婚男性と関係するのか?という動機の部分は人それぞれです。
ただ、多くの不倫女は共通して、「男性から、強烈に激しく愛されているという実感を得たい」という動機を持っています。
強烈に、激しく、まるで映画の主人公のように、韓ドラのヒロインのように愛されている!!と感じたいから既婚者の誘いに乗る。
未婚で何の障害のない人との穏やかな恋愛なんて、普通すぎて強烈ではないのでつまらないから。
さらに、奥さんがいる男性と、奥さんと、私、という三角関係でないと、比較対象がいないために「自分の方が愛されてる」と実感できない。
だから、既婚者でないと面白くないのです。
ということで、不倫女にとって彼の奥さんとは、自分がどれほど愛されているかを実感するための比較材料という存在です。
- 「奥さんより愛されてる」
- 「奥さんより大事にされてる」
- 「奥さんとはしないことを私とはしてる」
そう感じるためには、奥さんという存在が必須ですからね。。。
確かに誰もが「あの人よりキミの方が〇〇だよ」と言われると、うれしいですよね。
比較できる対象者がいないと、自分がどのレベルなのかわからないので、どうしても「あの人より自分はどうか?」と比べるものですから。
しかしその比べたいものが「愛されているかどうか」となると……それって本来、他人と比較するものではないですよね。
しかし不倫女には独特の心の隙間があるので、何としてでも「誰かよりも強く激しく愛されたい」と、日々渇望している。
そのためにわざわざ奥さんという比較者を持つ既婚男性との関係に入っていき、わざわざ自分で「奥さんと私、どちらが愛されているか」という競争をしようとしているのです。
迷惑ですよね……
無意識ではありますが、最初から、わざわざ二股をかけられるために既婚者に股を開く。
「出会ってしまったの、好きになった人がたまたま既婚者だったの」と女は言うかもしれませんが、無意識レベルではその男本人を愛したのではなく
とにかく「私は、あの女(奥さん)より愛されているんだわ」と思わせてくれる男なら、相手は誰でもいいのです。
脳内で勝手に「奥さんは自分より下」と設定
そして、自分が強く、激しく愛されていると感じるために、不倫女は勝手に「奥さんは自分より下」と設定します。
- 奥さんはただの同居人
- 奥さんは家政婦状態
- 彼と奥さんとはレス
- 奥さんは子どもの母親としか思われていない
さらに既婚男性の方も、不倫女の気を引くために「妻よりキミを愛してる」「妻はただの同居人」「子どもの母親だから一緒にいるだけ」と言いますからなおさらです……。
普通に考えれば、妻のことをそんな風に言う男性って、人としてどうか?と思いますよね。
しかし、不倫女はその部分はすっ飛ばして「彼は奥さんより私を愛してる」と、むしろご満悦。
妻の悪口を言う見下げ果てた既婚男性の言葉を、自分への愛の言葉だと変換して聞き取るなんて普通じゃないですよね。
しかし、そこまでしないと生きていけないほど、不倫女は愛に飢えているということです。
浮気初期で、男の性欲がMAX状態のときは、女は「愛されている!」という実感が持てているので、彼の奥さんに対しても余裕の気持ちでいます。
「奥様には悪いと思ってるんです」みたいな。
でもこの背景にある心理は「奥さんより愛されちゃってゴメンなさい」というような優越感であって、本気で奥さんに悪いな、とは思っていません。
徐々に奥さんへの劣等感で自爆思考へ
不倫スタート段階は、女にとって「彼の奥さん」というのは絶対にいて欲しい存在です。
しかしそれも「奥さんは私よりも愛されていない、女性として魅力が乏しい」と思えている間だけです。
不倫関係が長くなるにつれて、浮気夫の性欲が冷めて女への関心が乏しくなると、それに気づいた不倫女は「奥さんに負けているのかも?」と劣等感を抱き始めます。
本当に面倒くさいですが……勝手に優越感を感じ、勝手に劣等感を感じ始めるわけです。
そして男の愛が冷めてきた理由を、またもや勝手に「奥さんに縛られているのね?」「子どもの母親である奥さんが棄てられないからね?」
だから私は、以前のように愛されなくなったのね!と結論付ける。
そうなると次に不倫女が考えるのは「奥さんがいなくなればいいのに!」です。
今までは必要不可欠だった存在の「彼の奥さん」。
しかし自分が負けていると感じるたびに、いなくなって欲しいと願い始めるのです。
そして徐々に、不安と劣等感で自爆思考へと進んでいく。
- 奥さんの方がいいのね?
- 奥さんのもとに戻るっていうの?
- 奥さんと離婚するってウソだったんだ
- 本当は奥さんを愛していたの?
勝手に奥さんより愛されてる、奥さんより愛されてない、のアップダウンの波に翻弄されて徐々にメンタルを崩していきます。
この頃から、奥さんに連絡してくる女も増えてきます。
「離婚して、彼を解放してあげてください」
「奥さんより私のことを愛していると言ってます」
「愛されていないのに彼にしがみつくのって惨めじゃないですか?」
こんなメッセージを奥さんに送ってくること自体、もうかなり焦ってヤバい状態になっているというのがわかりますよね。
霊能者に10万払って「奥さんが彼を解放してくれるおまじない」を頼んだり。
占い師に彼との未来、彼が奥さんと離婚する日はいつかを占ってもらったり。
ここまでくると、不倫者二人の関係は以前のようなお花畑ではなく、むしろ修羅。
不倫男は本当は別れたがっているものの、病んでヤバい状態の女に捕獲されてアリ地獄状態になっていることも多いです。
不倫女は、自分の心の中で勝手に「彼の奥さん」を登場させ、優越感を感じるアイテムにしたり、消えて欲しい存在として恨んだりしています。
自分の心が生み出している優越感や劣等感や猜疑心や嫉妬心に振り回されている。
可哀そうな人たちです。(それを引き出しているのが不倫夫なわけですが)
女の実態を知れば、やめさせることが女のためでもある、とわかるはず
ですから、奥さんが不倫女を必要以上に怖がる必要はないです。
むしろ、奥さん以上に不安と怖れと劣等感でおかしくなっている女が多い世界ですからね。
そして、女の実態を知った方が、やめさせる勇気も出るのではないでしょうか。
女は決して、夫から永遠に愛され続ける存在ではありません。
浮気する男性の性玩具になっているのに、勝手に「奥さんより愛されているの」と思い込んで、価値のない関係から抜け出せなくなっているだけです。
それを前提にすると、むしろ夫との関係を解消させた方が、女のためにも良いと思いませんか。
女の方は、奥さんの存在を自分勝手に妄想しているわけですが、奥さんの実際の姿を知りません。
というより、知りたくないのです。
なぜなら勝手に設定している「彼の奥さん像」が崩れるから。
彼から愛されてない、彼には家政婦と思われている。
そのはずの奥さんが、実は、彼からは大事にされていて、愛されている。
それを知ることが、不倫女には大打撃だったりします。
女と対峙しなければならないときは、そのことを意識しておくといいと思います。
奥さんが「夫を奪わないで!」という意識で女に会うと、逆に女に力を与えます。
「彼を奪われた(と思って)奥さん怒ってるのね」
「愛されちゃってる私が憎いのね……」
これだと形勢が逆転して、終わるはずだった浮気が長引くこともありますので、注意して欲しいところです。