夫が浮気していれば、妻は苦しいのが当然です。苦しみは解決力になりますから、消そうとするよりも、その苦しみをバネにして欲しいです。
しかし、あまりにも苦しい場合。
夫への精神的依存が過ぎているために、苦しみを生んでいることがあります。
夫に浮気されて苦しい理由
愛する夫に浮気されたら、苦しいですよね。
ただ、心の傷は徐々に回復するものですから、時間が経つにつれて苦しみは軽くなってきます。
一方、浮気が発覚してだいぶ経つのに、軽くなるどころかどんどん苦しみが増す奥さんもいます。
その方々に共通するのは、夫への精神依存度が強い、ということです。
浮気問題が起こったら、夫への依存を弱める努力を
夫婦はお互いに、生活面でも精神面でも頼り頼られる関係です。
それが結婚というものですからね。
しかし、浮気問題が起こったら、夫への依存を弱める努力をした方がいいと思います。
夫に依存しきっていたら、対等に話し合うこともできないし、幸せになれるか否かの選択権を夫に預けてしまうような形になってしまうからです。
あなたが幸せになれるかなれないかの鍵を、すべて夫が握っているような状態であったら、たとえ浮気中であっても、夫とは離れられない!と夫にすがっていたら?
夫の言動に振り回されるのは当然ですよね。
- 「何とかして夫を取り戻さないと」
- 「夫から愛されるには何をしたらいい?」
- 「今日は夫が機嫌がいいから嬉しい」
- 「夫に嫌われないように、あの人を怒らせることを言わないようにしよう」
- 「浮気をやめない夫、このままだと本当に私は不幸になるかも?怖い」
- 「何とかして夫を取り戻さないと……」
このようなスパイラルにグルグルしてしまい、気がつくと不倫問題はもっと悪くなっていきます。
そして何よりもヤバいのが、あなたの自尊心が壊れ自分を見失ってしまうことです。
苦しみを生む依存的考えを少しずつ変える
今まで、夫に精神的に期待していた部分を自覚して、少しずつ依存の「度合」を下げていくことを考えてみてください。
以下は、浮気されているのに夫へ精神依存している奥さんたちの「苦しみを生む依存的考え」と、修正的考え方です。
夫が浮気をしていると、自分を守るために意味不明なルールを作って妻に従わせたり、威圧的な態度で反論させないようにするケースがあります。
妻は怖いかもしれませんが、怖くて反論できないなら、黙っているだけでもいいです。
そして心の中では「それは違う」と、夫の意見を否定しましょう。
そして、心の中にある「自分の意見」の方を優先しましょう。
浮気中の夫は、妻の問い詰めから逃れるために「そんな風に思うお前は間違っている、誰もそんなこと気にしない!お前がビョーキだ、被害妄想だ!」などと、まるであなたの感覚がおかしい、みたいなことを言うことがあります。
妻のなかにも、幼少期から厳格な親に育てられて、自分の感情や考えが正しいのかどうかわからなくなっている人もいます。
どうしても、自分以外の誰かが強く主張する考えが正しく、自分の方が間違っているかのように思ってしまうクセがあるのかもしれません。
もしそうなら、自分の感情が「正しいか正しくないか」をジャッジするのをやめてみましょう。
そして何を感じてもいいし、何を考えてもいいと、自分を許してあげるようにしてください。
女性は結婚すると、夫に「幸せにしてもらう」という思考になりやすいですが……
夫には、あなたを幸せにする義務はありませんし、その力もありません。
あなたを幸せにできるのはあなただけです。
本当は嫌なのに、「愛されるため」という目的で何かを頑張っても、おそらく求めているものは得られません。
愛される可愛い妻、家事育児が完璧な妻、求められればいつでもセックスに応じる妻、疲れていても夫をもてなし、殴られても泣かない妻……
こんなことをしていたら、自分を見失ってどんどん相手に依存することになります。
本当は嫌なことは、勇気を持ってやめましょう。
すぐにできなければ、少しずつでいいです。
何が嫌なのかすらわからないのであれば、自分の心に正直になって、本当は嫌なのに我慢してしていることを洗い出すことからしてみましょう。
夫とあなたは、人生の一時期を共有しているだけかもしれません。
人は誰でも自分の道を自分のペースで歩んでいます。
その一時期を「夫婦」として愛し合い生活していても、幸せのために別れの道を歩み出すかもしれません。
ご主人は、あなたが思っているよりも普通の男性です。
浮気相手の女から操られていることもよくありますが、操られるという時点ですでに普通以下です。
夫を等身大にみられるように、頑張ってください。
相手の女に誘われたのではなく、女性の尻を追いかけているのが本当の姿かもしれません。
夫を過大評価していると、夫からナメられることにもなるし、本人がどのような思考回路で動いているのか読めないため、不倫解決から遠ざかります。
夫の問題は、夫が起こしているし、夫本人しか解決できないです。
あなたが解決のために手を差し伸べるほど、自己解決能力が身に付かないまま、本人はさらに問題を悪化させます。
また、妻が浮気問題に介入して本当に浮気をやめるかどうかは、夫の問題です。
夫の心が成長して、浮気のリスクを自覚して反省し、「夫婦としてやり直したい」と夫本人が心底思う必要があります。
もちろん、奥さんが浮気をやめさせるべく、「夫に働きかけること」はできますし、むしろすごく重要なことだと思います。
奥さんが介入しなければ、不倫男性が不倫をやめることはできないからです。
ただ、本心から夫が反省するか、二度と浮気をしないと誓うか?というと、その部分は、奥さんにはコントロールできない、ということです。
依存的考えが、苦しさをもっと強めているかも
夫が浮気をすることで、苦しくて仕方がないとき。苦しみから解放されたい!だから浮気問題を解決しようと努力しますよね。
苦しみは解決の原動力ですから、ある意味大事な感情です。
ただ、あなたの中にある依存的考えが、苦しさをもっと強めているかもしれないということです。
夫婦修復と離婚、どちらの道を選んでも、あなた自身に「依存的考え」が強く残っていれば、いずれまた何かをきっかけに苦しむことになります。
ですからどうせなら、この問題を通して、「夫に幸せにしてもらう必要はない、自分は自分の力で幸せになれる」と自立的な考えを持てるといいですね。
自立的な考えが芽生えてくると、夫と対等に話し合うことができるようになり、結果的に浮気を終え家庭に戻ってきたり。
あるいは浮気を繰り返す夫に我慢する生活に見切りをつけ、自分らしい道を歩めるようになるかもしれないからです。