浮気した旦那の「俺は死ぬ」:追及からの逃げと自己保身

浮気夫の心理と本音

浮気がバレ、奥さんに追及され、修羅ってしまったご夫婦。

 

なかには、夫が逃げるように「俺は死ぬ」と言い放ってどこかへ消えてしまったり。

 

あるいは音信不通となり、LINEも未読のまま、連絡が取れなくなってしまう。

 

そういうことをされると、本当に奥さんは追い込まれますよね?

死をほのめかし消える浮気夫

  • お前を傷つけてしまった俺は、もういない方がいい
  • こんな俺は消えた方がいい
  • そんなに言うなら、究極の方法で償うよ
  • 俺がどうなってもいいんだね

 

浮気がバレて大ごとになったあと、このような発言をする浮気夫がいます。

 

あるいはある日突然帰らなくなり、音信不通。LINEも未読。

 

そして数日後にやっと電話に出て「助けて……」とつぶやく。

 

以前から車に取り付けてあったGPSで確認してみれば、どこかの山奥に駐車して、その車の中にいることがわかった……。

 

奥さんはあわてて、周囲の人にも連絡しながら夫を探すことでしょう。

 

周りの人からは「あなたがあそこまで追い込んだのよ!」「浮気くらい、許してあげないからでしょ?」と言われながら。

 

そして奥さんも思うはずです。

 

  • こんなことになるなら許してあげたらよかった。
  • あの人も死ぬほど苦しんでいたんだ。
  • 生きてさえいたらいい、帰ってきてくれさえしたら!

 

そしてボロボロになりつつも、結局死なずに帰ってくる夫

 

妻は安心し「やっぱり夫婦として頑張ろう、もう許そう」と感じ、周りの人も「いいかげん水に流してあげて」という目線で奥さんを見る。

 

死ぬ勇気はないし動機が弱すぎる

批判覚悟で述べますが……このタイプの男性が自死を決行する可能性は低いと思います。

 

なぜなら、その勇気はないし、動機としては弱すぎるからです。

 

男性の自死理由の多くは経済的・社会的な問題と言われています。(事業の失敗、経営会社の倒産、高齢でのリストラ、不祥事の引責、借金苦など)

 

さらに、それをきっかけにうつ病を患っている期間が数年あるはずです。

 

もし浮気夫が以前からずっと経済的、社会的問題に苦しんでいて、かつ、うつ病罹患歴があるなら確かに心配ですが……。

 

一方、浮気がバレて奥さんや家族から責められているという状況の中、死をほのめかして消えるというのは少し動機が弱いのでは?と思います。(断定はできませんが)

 

このタイプの理由で決行した人と、結局戻ってきた人、どちらが多いかといえば、圧倒的に戻ってきた人でしょうね。

 

自分を人質にした保身、逃げ

ただ、この「死ぬ死ぬ詐欺」は、浮気夫にとって大変有利な状況に変わっていく転機になります。

 

奥さんは完全に打ちのめされ、「死なれるよりは許した方がいい」と思うから。

 

さらに家族も「悪いのは、こんな風に追い詰めて大ごとにした奥さん」という考えに変わるので、浮気夫側は守ってもらえるようになりますからね。。。

 

結局、自分を人質にして自分を守ろうと逃げただけだったわけですが、当然夫は無意識でやっているので自覚はありません

 

そのときは本当に、死にたいほど辛かったのでしょう。

 

もう何もかも終えてしまいたい、そのためには死ぬしかない!と視野が狭くなっていたのだと思います。

 

ただ、戻ってきて奥さんに抱擁され家族にも受け入れられると、おそらくすぐに元気になると思います。

 

みるみる元気になっていく浮気夫、反面、「また消えるんじゃないか」と不安で、何も言えなくなり徐々に元気を失っていく奥さん

 

結果的にこうなっていくのです。

 

あと、悪質な浮気夫のなかには、都合が悪い展開になるとその都度、死をほのめかす人もいます。

 

  • 相手女に慰謝料請求するなら、俺は生きていられない
  • 親にバラされるくらいなら死んだ方がマシ
  • そんなに過去の不倫を蒸し返されるなら、早く楽になりたいと思う
  • 浮気くらいで離婚なんて……そんなことになるなら俺は消えるから

 

そう言えば奥さんが思いとどまり、夫の希望を飲むしかなくなりますからね。。。

 

自分を人質にして、人をコントロールして上手く逃げようとしているわけです。(無意識で)

 

同じことを不倫女からされている

また、面白い(?)ことに、こういうタイプの不倫男性は、相手の女から同じことをされていることがあります。

 

  • 別れるっていうなら、消えるわ
  • いつまでも連絡くれないのね?私、もう覚悟を決めたの
  • はかない人生だったわ、でもあなたに遭えてよかった

 

このように、死をほのめかして既婚男性を操ろうとするのですね。

 

不倫女のブログを読んでいると、リストカットをした傷跡の写真が載っていたり。

 

辞世の句(死ぬ前に残す最期の言葉)みたいなポエムを書いている女もいます。

 

でも結局、決行はしませんよ。

 

そうやって自分を人質にして、男の関心を取り戻そうとしているだけです。

 

不倫関係におちいる男女は、その関係での「精神的レベル」は全く同じです。

 

そして似たような要素を持つ者が引き寄せ合う。

 

ここで不倫者たちが引き寄せ合っている心理というのは、希死念慮(死にたいという気持ち)ではありません。

 

そうではなく「死をほのめかすことによって他人を操り、自分を守ろう」という気持ちです。

 

その部分が同類であって、その部分で引き寄せあっているということ。

 

ですから死をほのめかす系の浮気夫には、死をほのめかす系の不倫女がくっつく、という現象が起こりやすいのです。

 

死にたいのはこっちだ

死にたいほど辛いのは、奥さんの方ですよね?

 

女性の自殺原因は、家族、夫婦、男女問題をきっかけとしたものが多いです。

 

実際、夫の浮気問題に長年苦しめられ、うつ病になり、ついに……という人が多くいる現実。

 

浮気事件をきっかけに、本当に死に至る可能性が高いのは奥さんの方なのです。

 

ですから夫を追い詰めてはいけないと心配する前に、自分のことを心配したほうがいいです。

 

夫に死なれてしまう不安より、自分が死にたくなるほど我慢しすぎていないかどうかを心配してあげてください。

 

死にたいのはこっちだ!と、怒りや悲しみを感じるなら、その気持ちを封じ込めないでください。

 

辛すぎて楽になりたい……と少しでも死を意識したら、まずは内科でもどこでもいいので病院に行って、よく眠れるお薬をもらってください。

 

夫の死のほのめかしに動揺するのは当然ですが、それよりも危険な状況になっているのは、奥さんの心ですからね。

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