「実は俺、浮気していたんだ」……このように、妻に浮気を自ら告白する夫がいます。
うすうす感じていた妻ならまだしも、全く疑っていなかったところに浮気を自白されると、かなりショックですよね。。。
そして、浮気をゲロっておいて、「君(妻)とは別れたくない」と言う。
いったいどういうつもりで夫は自白するのか?
通常なら隠しとおすはずなのに、何を目的に自白するのか!?自白したのだから、妻は許すべきなのか、悩みますよね。
浮気を自白する旦那
- 実は黙っていたけど……浮気していたんだ
- 前から好きな人がいて、付き合っているんだ……
このように、夫から突然浮気を告白されるとき。
その後に「だから、離婚して欲しい」という夫もいますし、一方「君(妻)との離婚は考えてない、ただ、浮気してたことを告白したかっただけ」という人もいます。
離婚して欲しいから浮気を自白した、というのなら、ショックではあるものの、自白の理由がはっきりしているものです。
別れたいから、その理由として浮気していることを伝えたわけですからね。
一方、妻と別れるつもりもないのに浮気をゲロる夫。
あるいは、すでにその不倫関係は終わっているというというのに、わざわざ妻に浮気したことを告白する人もいます。
黙っておけばいいというのに、なぜ言うのか?不思議に思いますよね。
妻と別れる気はないのに浮気を自白する心理
妻と別れるつもりはないのに、わざわざ浮気したこと(あるいはしていること)を自白する夫には、浮気夫特有の心理があります。
浮気した罪悪感(肩の荷)を下ろしたい
やはり、浮気自白の一番の理由は、罪悪感が辛いからだと思います。
罪悪感とは、ネガティブな感情の中でも特に辛い気持ちです。
罪悪感が辛すぎて、自死を選ぶ人もいるくらいです。
浮気していること、妻を裏切っている罪悪感に耐えられなくなったので、自白することで、楽になろうとして妻に告白するのです。
自白することによって、その瞬間は罪悪感が消え、肩の荷が下りたように感じます。
それは、自白すれば「妻に隠しているという罪」をつぐなうことになる、と勘違いしているからです。
いつ浮気がバレるか不安に押しつぶされそう
妻に嘘をついていて、その嘘がいつかバレるんじゃないかと不安で仕方がない人が自白することがあります。
「バレるのが怖すぎるから、自白して安心しよう」みたいな感じで、ひき逃げ犯が逃走した後に出頭するときの心理と似ているかもしれませんね。
根が真面目なタイプや、倫理観が強い男性、妻に頭があがらないタイプに多いです。
ただ、このタイプも、自白した後には妻がどれほど傷つくか、までは考えていません。
とにかく、自分が楽になりたいだけ。
そして「妻は最初は怒るだろうけど、最後は許してくれるに違いない」という、子どもじみた甘えの感覚があります。
浮気相手の女からの強制
あと、浮気相手の女とまだ続いている夫が自白する場合。
これは相手の女から「奥さんに私たちの関係をきちんと伝えて!好きな女が他にいるんだって言ってよ!」と強制されていて、仕方なく妻に不倫関係を告げたということもあります。
女の圧力に負けて、妻が傷つくとか最悪離婚になってしまうかもしれないとか、リスクを全く考える余裕なく、ただ「言え!」と言われたから言っただけ、という感じです。
浮気相手の女に操られている浮気夫は、結構います。
このタイプの夫は、「あなた、それで今後どうしたいの?家庭を捨ててその人と一緒になるの?」と妻が聞いたとしても、「今はまだわからない」「そこまで考えてない」みたいな返事をします。
無計画で何も考えておらず、ただ言わされているだけのガキの使い状態……。
このとき、夫は本当に、妻と今後どうしていこうか、女との関係をどうしていこうか、考えてはいないです。
フラっと浮気を始めたものの、略奪思考の強い女に操られて自分の意思を失い、別れるにも別れられず、妻とどうしたいのか判断もできない。
そんな状態になっているということです。
丸投げ思考
上記の延長にあるパターンですが、浮気をしていて、女との関係がやっかいになってしまったのに、どうしたらいいかわからないとき、妻にどうしたらいいか判断して欲しいために浮気を自白する人もいます。
丸投げ思考です……。
浮気夫本人が、妻と別れて女と一緒になりたいのか、自分でもどうしたらいいのかわからなくなっている。
そして女から圧力がかかっていたり、女が妊娠したり、周囲にバレてトラブルになっているとか。
とにかく何かを決断しなければいけないような問題がおこっているのに、自分では決められないので、「妻に相談しよう」みたいな感じです。
そこで妻が「あんたなんか離婚だ!」と言われれば、そうか仕方ないな……ともなりやすいし
「女と別れて!私が別れさせてやる!」となれば、そうかそうするしかないかな、ともなります。
妻がしっかりしているご夫婦や、家庭で問題が起こったときは必ず妻が判断して解決する、というご家庭に多いです。
もちろん、自分の自白によって妻がどのような気持ちになるかなど、考えてはいません。
浮気を妻に気づいて欲しい【超レアケース】
妻にかまってもらえず寂しさから浮気したのに、いつまでも気づいてくれないので自白するパターン。
これは超レアですが、たまにいるようです。
夫婦間のコミュニケーションが乏しいとか、夫の愛情欲求が強いとか、妻にもっと構って欲しい、愛して欲しい、心配して欲しい、嫉妬して欲しい……そんな感じでしょうか。
ただ、そもそもこの動機で浮気する男性は多くないし、妻が期待するほどには、夫は「妻に構って欲しい」とは思っていないので、やはりレアなケースだと思います。
開き直り、現実逃避
妻からも、不倫女からも逃れて、すべて放棄したい、一人で楽になりたいという開き直り、現実逃避したい、もうどうにでもなれ……という思考から、自白するタイプです。
ストレスから現実逃避するために浮気をはじめたのに、時間が経つにつれて不倫女性との関係もストレスになってしまい、妻に隠すのも結婚生活の責任を果たすのも疲れてしまった……。
不倫以外にも、仕事のストレス、金銭的・人間関係的な困りごとが重なっている人などに起こりやすいです。
自死願望があって「もう何もかも終わりにしたい……」という表情をしていることもあります。
浮気を自白したからといって許されたと勝手に解釈する夫
浮気を自白する夫の心理は、上記のようなものを代表に、要するに「楽になりたい」というものです。
自白して、離婚したいとか女と再婚したいとか、そういった意思を持っているケースはむしろ稀です。
- 自白すれば、この苦しい気持ちから逃げられる
- 自白すれば、妻は許してくれる
- また新たな気分で、前を向いてやっていける!
と思っての自白です。
しかし、妻からすれば、冗談じゃないですよね?
自白したからといって許されたから、これからは前を向いて生きていける!と勝手に解釈する夫。
一方、自白されたときから苦しみのどん底に落ちてしまい、地獄の道を歩み始めなければならなくなる妻。
浮気の自白によって、これほどに大きな気持ちのギャップが起こるのですが、当然ながら夫は気づきません。
罪悪感や浮気を許す義務は、背負わなくて良い
浮気を自白した瞬間に、夫は楽になります。
それは、あなたの肩に「罪悪感や浮気を許す義務」を乗っけるからです。
人によっては「俺が浮気したのは、おまえが構ってくれなかったから寂しくて……」など、浮気を妻のせいにして自白する人もいますよね。
そう言われれば、妻も「私も悪いところがあった」と思って、無用な罪悪感を背負ってしまいます。
さらに妻は、自白された日から、夫を疑心暗鬼の目でみたり、過去に夫がついてきた嘘に気づいたりして嘆き悲しむことになります。
それなのに、肩の荷を下ろしてスッキリした夫は、「もういいだろう?蒸し返さないで、もう許して信じてよ」と、どうしても許せない妻を白い目で見たりします。
妻の側は「許してあげないと、自白したんだから、これからは信じてあげないと」という許す義務まで背負うことになりますよね。
このように、妻に自白する男性は、自分だけ楽になりたいために、妻にすべてを背負わせています。
妻はそれに何となく巻き込まれてしまいがちですが、どうかあなたは、このカラクリに気づいて、無用な罪悪感や許す義務を背負わないでください。
自白されるまで気づかなかったという苦しみ、浮気された辛さ、すべて夫が背負うべき闇のはずですよね。
それを全部妻に乗っけようとする夫のズルさを許さないで良いです。
傷ついた、許せない!こう感じるなら、正直に表現していいと思います。
夫は自白によって「許された」と勘違いして、妻も「仕方がない」と我慢しつづけたら?
夫はまた機会があれば、「あの時もゲロったら許されたから、次やっても、また辛くなったら自白して許してもらえばいいか」と、浮気を再発させるかもしれませんよね。
ですから、再発を防止するためにも、妻の心の傷は、時間をかけて夫に伝えて良いと思います。
我慢する必要はないし、自白したんだから許さなければ、と頑張る必要もないです。